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女教師の蜜肉
【教師 官能小説】

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女教師の蜜肉-6

 やがて、夏休みが訪れた。美子はこれで心の平安が戻ると考えていたが、美子の変化してしまった性状は元には戻らなかった。心の渇きと、身体の疼きを制御できなくなっていた美子は、自分の心の変化を探ろうと今までは目もくれなかった猥褻な女性誌に手を伸ばすようになっていた。
 これまで美子は成熟した肉体を持て余すようなことはなかった。何度か男性と付き合い、性的な事も人並みに経験してきた。しかし、美子にとって男性とのそうした行為は男女間では必ずしも必要なこととは考えておらず、どちらかというと排泄行為の延長線上にあるものであり、むしろそうした事に煩わされるくらいなら一人で好きなことをしている方がましとさえ考えていた。
 しかし、最近では自慰の回数も増え、それでも満足することが出来ず、身体の疼きに身悶えする日が多くなっていた。
 美子はそんな身体の疼きに耐えかねて、挑発的な恰好で街を徘徊した。お尻の付け根まで見えるほどの短いスカートをはき、サングラスをかけて満員電車に乗ったり、アダルトショップに入ってみたり。かといってボーイハントするわけでもなく、他人の好奇の視線に歪んだ悦びを感じていた。
 そして興奮が極度に高まると家に戻ってオナニーに興じた。家まで持たないときは公園の公衆便所で自分を慰めた。また、夜公園に訪れたときなどは茂みに入って白いお尻を丸出しにして放尿したりもした。そして何時しかオナニーの仕方も変わっていった。最初は手だけを使った簡単な物であったが、次第に物足りなくなってくると、野菜やソーセージにコンドームを被せて簡単な張り型を作ってみたりした。しかし、血肉の通わないそれらは決して美子を満足させることはなかった。
 そんなある日のこと、美子はいつもの様にミニスカートをはいてサングラスをかけ、電車で三つ先の街へと出掛けた。その日は夕方から出掛けたので、電車の中は空いており痴漢に出会うこともなかったが、車内に入ってきた美子を、その場に居合わせた乗客誰もが振り返った。グラマラスな肢体を窮屈な衣装に詰め込み胸の谷間やら下着が見え隠れするその恰好に、男は好色な視線を、女性客は侮蔑の視線を向けた。
 やがて、目的の駅に着くと美子は男性向けの書店をぶらぶらと見て回り、時間を潰した。そして、当初の目的であるアダルトショップを見つけると、意を決してその自動ドアをくぐった。野菜などに満足できなくなった美子は、電動の張り型を買うつもりで家を出たのだ。
 薄暗い店内には客はまばらであった。棚にはアダルトソフトや写真集が所狭しと並べられており、何処を向いてもあられもない女性の卑猥な画像が目に飛び込んでくる。美子は緊張に膝が震えそうになるのを必死に堪え、極力平静を保って模造性器を探した。
 模造性器はDVDや写真集の棚から外れたところに一角のコーナーを作っていた。着ると透けて見えたり中身が飛び出しそうな下着の数々がハンガーに掛けられており、その隣にローションやらシリコンによって作られた女性器、拘束具などに混じって様々な種類の模造男性具が置いてあった。子供の腕くらいある太い物から鶉の卵くらいの小さい物、果物や野菜を模した可愛いものまでその数は多かった。
 その中の一つ、黒くて逞しい模造性器に美子は手を伸ばした。のっぺりとした卵形の頭に張り出したエラ、胴体部分には幾つかの節があり、箱の説明書きには強力なモーターで旋回運動と振動を繰り返すとある。
 美子は目的の物を見つけても、暫くの間手が伸ばせなかった。しかし、何時までも模造性器の前で立ち尽くしていてはかえって人の目を引いてしまう。美子は意を決して模造男性具を掴むと、卵の連なったような形の物とローションを一瓶一緒にしてレジへ向かった。 無言のままレジに模造男性具を置く美子。美子は緊張した面持ちであったが、レジにいた若い男は特に何の感情も表さず、機械的にレジスターを操作すると、黒いレジ袋に商品を入れた。
「合わせて一万八千円になります……」
 財布を取り出し、無言で紙幣を渡す美子。釣りを受け取り、商品を手にした時、一瞬レジの男と視線が交錯した。
 美子は慌てて視洋品をひっつかむと、そのまま振り返りもせずに店を飛び出した。賑やかな繁華街の中を小走りに進む美子。しかし、頭に血が上ってなにも考えられなくなった美子は、街の喧噪などまるで耳に入らず、何処をどう歩いたのか何時しか大きな公園のベンチに座っていた。


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