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女教師の蜜肉
【教師 官能小説】

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女教師の蜜肉-3

『目の前にありながら、決して手の触れることを許されないもの』
 杜桜裕にとってのそれは勿論副担任の蜂谷美子であった。
 裕は学校から帰って直ぐ、自室に籠もって物思いに耽っていた。既に日は沈んでいるというのに明かりも点けず、制服を着たままベッドの上に横になっている。天井に貼られた壁紙に染みや汚れは無かったが、エンボス加工されたそれは様々な図柄を想起させる。
 しかし今、裕の頭を占めているのは美子のことしかなかった。目は開いているものの周囲のものは映ってはおらず、たまにごろりと寝返りを打っては大きく溜息を吐く裕。
 裕の育った家庭は中流の普通の家庭であったが、教育熱心な母親によって正真大学の付属小学校に入学させられた。成績は中の上。特に早熟ではなかったが、中学校に上がる前からパソコンを買ってもらい、アダルトサイトなどから性の情報を仕入れていた。興味本位に無修正の女性の秘部画像なども手に入れていたが、異性に憧れを抱く前の裕にとっては、それは単なる人体のパーツでしかなく、肉屋に並ぶ内蔵と何ら変わるものではなかった。
 しかし、高等部へ進学し、蜂谷美子に出会ってからは意識が変わった。美子が側に近付くだけで胸が高鳴り、その甘い存在に血液が逆流し、顔が赤くなった。アダルトサイトで見つけた画像はいつの間にか美子に置き換わり、こっそりと借りてくるアダルトビデオも美子に似た女優のものを無意識に選んでいた。
 美子の全てが愛おしかった。美子の全てが欲しかった。
 しかし、現実には触れることすらままならない。しかも、最近の美子は意識的に裕を避けるようになっていた。
 その理由は明白で、美子の授業中に身体を舐め回すように見たり、最近では股間が膨らんでいるのを見られている。固くなっているのを自分で気にしているところを、偶然美子に見られてしまったのだ。美子は視線が合うと思わず顔を逸らし、それ以後は授業中に問題を当てることさえしなくなってしまった。
 自業自得とは言え、裕にとってこの状況はとても辛いものであったが、かと言って何事もなかったようには出来ない。自己嫌悪を感じ、美子の前から消えたいと思っても、美子とは殆ど毎日会うことになるのだ。
 そして今日も、授業が終わった後、逃げるように教室を飛び出した美子の様子に裕はどうしようもない自己嫌悪を感じた。
 家に帰っても何もする気が起こらず、ただ天井を眺めて時折寝返りを打つばかり。
「好きで好きでたまらない…」
 夕闇の中で、裕は独り言を呟いた。

 放課後の誰もいない校舎を、美子は物思いに耽りながら歩いていた。
 窓の外は既に闇の帳が下り、明滅する街灯が寂しげに立っている。帰宅時間は過ぎているので廊下の明りは消されており、薄暗い中を美子は足を早めた。職員室に戻ればまだ職員が残っているだろうが、この校舎の鍵を閉められれば朝まで出られなくなる。
 ところが、誰も残っていない筈の校舎の中で物音がした。
 ぎくりとして立ち止まる美子。この時間に泥棒などがいる筈もなく、もしかすると学校の誰かが、鍵を閉めに来た職員でもいるのではないかと思い、美子は音のした方へ向かった。
 学校でオナニーをしてしまった罪悪感からか、それとも夜の校舎の不気味さがそうさせたのか、どういうわけか美子は足を忍ばせていた。
 すると、どうやら物音は体育実習室からしているらしかった。しかし、明かりはついておらず、不審に思った美子はわずかに開いたドアの隙間からそっと中を覗いてみた。
 中を覗いてみて、美子は驚きに声も出なかった。
 薄暗い部屋の中で、屈強な男が学生服の少女に抱きついていたのだ。一瞬、強姦者が校内に忍び込んだのかと思ったが、どうやらそれは体育の教師、三波であった。
 三波は四十過ぎの妻子ある男であったが、年よりも若く見え、生徒達にも気軽に接していた。しかし、熱血教師を気取っている割には言動は底が浅く、風俗通いしているという噂もあり、美子は好きになれなかった。
 その三波が、明かりを消した部屋であろう事か女子生徒に抱きついていた。
 少女の股の間に膝を潜り込ませ、顔を押さえ込んで分厚い唇を押し付ける三波。相手の少女はバレー部の一年で、美子もよく知っている迫田京子であった。明るく、子供っぽい無邪気な性格で、見た目も子供っぽく、小柄で童顔の少女である。
 その京子が、今、目の前で中年男の三波に蹂躙されようとしていた。普通に考えれば部屋に飛び込んで京子を助けるべきなのだが、美子にはその勇気がどうしても出なかった。
 こんな所をもし三波に気付かれたら、覗いていることがばれたら京子と同じ様な目に遭わされるかも知れない。心では早くこの現場から立ち去らなければならないと思うのだが、しかし、目は吸い付けられる様に教師と生徒の淫行の現場を見つめ続ける。少女を助けることも、見なかった振りも出来ずに、美子は固唾を呑んで事の成り行きを見守った。


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