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ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

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ヴァンパイアプリンス9-3

「やッ…んッ」
宏樹の舌は少しずつ陰部にすすんんだ。
「ッ…あ」
宏樹の舌は遂に突起に到達した。舌で優しくつつくと、面白いように蜜が溢れる。
突起は充血し、宏樹の唾液で妖しく光っていた。
「ッ…」
溢れて出す愛液を舌で絡めとり、時には刺激を与えてやる。
そうすれば、月下は簡単に快感を得られ、いい声で鳴くのだ。
「ッん…んふぅッ」
月下は手を後ろに付いて、Tシャツを噛み締めた。
全てを宏樹に委ねるように、目を閉じ、宏樹だけを感じる。
「ん…ッ」
宏樹は月下により快感を与えようと、わざと音をたてて陰部を舐め続ける。
どうやら、女性は聴覚、男性は視覚で快感を得るというのは本当らしい。。
―クチュクチュ
「んぐッ…ッ」
月下から切羽詰まっている、くぐもった声が洩れたと思うと、今度は甲高い声で鳴く。
「や…んッ!!」
膣に生暖かい物が挿入される感覚に、身震いし、声を出さずにはいられなくなったのだ。
ゾクゾクっと背筋を快感が伝う。
「ひゃッ宏樹!!ソコはッ…やッ」
宏樹の舌は膣の中を必要以上にいたぶり、奥へ奥へと侵入した。
月下の足は小刻みに揺れ、絶頂が近い事を知らせる。自然と腰が引くが、宏樹は逃がしてくれない。
「宏樹ッ…もッ無理ィッ」
月下はビクビクッと身体を震わせた。
ぎゅっと身体を小さくする。
「は…ぁッ…はぁッ」
ヒクヒクと痙攣する花弁をなぞりながら、宏樹は月下に尋ねた。
「よかった…?」
宏樹は月下の足の間から、視線を向ける。
「そんな所から…ッ」
月下は恥ずかしくて、思わず目を逸らせた。
「ね…どうなの?」
「宏樹ッ…」
宏樹が喋る度に陰部に宏樹の息がかかり、月下の羞恥心をこれでもかというほど煽る。
「ふっ…」
「やんッ息かけないでよぉッ」
「感じた?」
「ッもうッ」
意地悪な事を言われてると自覚すると、トロトロッと陰部からまた蜜が溢れだした。
「クリスマスの仕返し」
「ずるい!!」
あの時は暗かったじゃない!!と、月下は潤んだ目で宏樹を睨む。
「映画館で股間まさぐってたの誰さ。」
宏樹はニヤニヤしながらそう言った。
「…あたし…ですよね。」
今までの勢いはどこへやら…月下はあっという間に宏樹に丸め込まれてしまう。
「アレはビビった。だからおあいこね。」
宏樹は月下をテーブルからおろし、キッチンのシンクの縁に手を置かせた。
「今日は…後ろからさせて」
「え…」
「エプロンしたままなのもいいけど…それは結婚するまで取っておこう。」
男のロマンだよなぁなんてしみじみ語る宏樹に、月下は軽く新婚生活が心配になったのは言うまでもない。


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