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=《蒼閃機甲バルトーク》=
【学園物 恋愛小説】

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=《蒼閃機甲バルトーク》= 〜第壱斬「蒼い巨像」〜-6

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蒼真は一人の人物に襲われていた。

いや、"襲われている"というのは語弊があるだろう。
襲っている本人は"襲ってる"つもりなどないのだから。
名は【因幡一志】。
蒼真の親友。
そして、蒼真の後ろから飛び蹴りをかました人物でもある。

「ぃょぅっ、相変わらず仲いいな、お前ら。」
一志は蒼真の隣にいる美月を見て、言った。
蒼真は倒れたまま起き上がらない。

「ちょっ…………仲いいとか、そんなんじゃないから!」

美月の必死の否定。

「じゃぁ、仲よくなりたくないのか?」

一志の反撃。
美月に12356ダメージ。

「う゛………………。」
「あっはは〜のは〜だ!ざまぁみさらせっ!」
「ちょっ……………蒼真!あんたも反撃……………」


ボ――――――――――――――――――――――――――――ッ


「逃げるなぁっ!!」

スパーーンッ!

「えぁっ!」

蒼真の頭に衝撃。
当然、ハリセンが美月の手の中にある。

「あっはっはっはっ!!お前らの漫才見れて満足っ!じゃぁなっ!後ろに気をつけろよ、蒼真っ!」

やりたい放題やった後、一志は走り去った。

今は帰り道。
屋上の出来事から二時間以上たっている。

蒼真は起き上がり、再び歩きだした。

「あはは…………相変わらず一志はテンションが高いね。」
「あんたね〜………いい加減避けなさいよ。毎日やられっぱなしじゃない。」

毎日やられてるんですか………?

「でも、こういうのは、避けちゃ失礼だと思って。」
「え、あんた、それノリ読んでるつもり?こういう場合は、避けて反撃した方がさらに盛り上がりが……………って違ぁぁぁぁうっ!!」

テンションの高さは美月も負けてない。

「美月は、小さい頃から変わってないんだね。」
「あんたこそ、小さい頃からず〜っとボーッとしてるじゃない。いい加減、飽きないの?」
「オレは、ボーッとするのが好きなんだ。"時間の流れ"って、感じるの、楽しくない?」
「あんたって………結構ジジ臭い奴よね………。」

いや、小さい頃からそのテンションってのもどうかと………。

「その癖、剣道も強いなんて………すっごく変。」
「強くなんてないよ。あれは、基本を崩した"我流"だし。」
「でも、県大会優勝じゃない。」

そう、蒼真は剣道部員なのだ。
しかも、結構強かったりする。
ちなみに、美月は弓道部所属だ。


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