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【純愛 恋愛小説】

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-5

--ピピピ-
携帯を見ると田山からメールが来た。
「え…」
正直怖かった。
何て言われんのやろ…
用なしの私は必要あらへん…
そんな事を考えながら震える指でボタンを押す。
--ピ-
『今日は先に行っちゃって御免ね;今どこ居る〜?』
『大丈夫。1年校舎に居るよ』
『じゃあ、迎えに行くね♪』
振られるんかな…別れたないな…
そんな事考えながら田山を待つ。
「青ちゃん♪」
いつも通りの笑顔。
「目赤いょ?どうしたの?」
ふと子犬みたいな顔になる。
「欠伸したからやろ」
「そか♪じゃあ、教室行こ♪」
またいつもの笑顔。
「振らへんの?」
「え?」
何…言ってんの?
「私もう不必要やろ?」
「青ちゃん…?」
何自分から切り出してんの?
「私さっき話聞いててん」
勝手に言葉が出てくる。
「振るならさっさと振ってや」
「あ…おちゃん」
御免な田山。
「私もう疲れたわ」
こないな嫌な奴、遊ばれて当然やな。
「バイバイ」
涙を我慢しながら、平気そうな顔しながら別れの言葉を告げる。





あの後、龍に迎えに来てもらった。
龍は何も聞かずにいてくれた。
「姉貴には俺が居るやん」
そう言って私を優しく抱き締めてくれた。
「有難う…」
あぁ…もう終わったんや…

その日は携帯が鳴り止まなかった。
友達からなのか田山からなのか確認もしなかった。


学校には行きたないけど、行かんと田山に罪悪感を感じさせちゃうかなって思った。最初はそれで反省しいやって思っとったけど、田山に辛い思いはさせたないって…
「未練タラタラやな」
こんな自分に苦笑する。


「ほんまに大丈夫なん?」
「大丈夫やて」
「無理そうなら俺迎え行くからな」
「はいはい、おぉきに〜。心配性やな龍は」
「うるさいわ。ほんまに連絡してな?」
「はいはい。ほなね〜」
心配ばっかかけてんな私。
駄目な姉貴やな…
苦笑しながら教室へ向かう。
「大丈夫やで」
ドアを開ける前に自分に一喝。
私は強いんや。
--ガララ-
「あ、青おはょう〜」
「おはょう♪」
いつもの笑顔で席へ向かう。
何や、普通に出来るやないの。
「青ちゃん」
ビクッと体が反応する。
大好きな、大好きな声に。
「青ちゃん」
振り向こうとする体を必死で抑え席へ向かう。
「…ちょっと来て」
私の腕をぐっと捕んで歩きだす田山。


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