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俺の彼女のいいところ
【コメディ 恋愛小説】

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俺の彼女と妹の怖いところ-1

こんにちは、和之です。
ていうか…現在大変困ってます。




その日もいつも通り優菜と楽しく二人で帰って
「今日もホントにいい日」で終わるはずだったんです。

しかし…
「ただいま〜」
俺はそう言って二階の部屋にそのまま行こうとした。

「あ、和之。ちょっと待って」
と母に声をかけられた。
「?」
なんだろうと思って居間に入ると母はとんでもない一言を口にした。
「和之〜。明日、奈緒ちゃんが帰って来るんだって」 「な、なにぃぃぃぃぃ!?」や、やつが帰って来るだと!!
なんてこった!!!
というか…
「なんで帰ってくんの!?あいつ、まだ期間が終わってないじゃん!!」
「なんか、兄貴パワーが切れたから早目に帰ってくるんだって〜」
と母は嬉しそうに話した。

ここで少し説明しておこう。
本名「山本奈緒」
年齢は16歳
中学卒業後、高校に入学せずに一年間の語学留学中。何かと俺の世話をやきたがる、という俺にとっては最悪の属性を持っている。
ちなみにこのシリーズ第一話に出演した「やっしー」があいつの事が好きらしい。

こんなとこで説明終了。
話は戻ります。
母がうれしく思うのも無理はない。
なにせ一年ぶりに娘に会えるのだから。

でも……
「ヤバイよ、母さん!!あいつはまだ優菜の事知らないじゃん!」
「あ…」
母は俺の意見を知った瞬間に固まった。
それもそのはず。
昔、俺が中学の頃に好きだった人に告白する時にあいつは邪魔しにきて、
「兄貴には私がいるんだから〜!!」
と叫んで暴走。
あまりの乱闘ぶりに先生が駆け付けてきて、母が呼び出され厳重注意をされたという苦い過去を持っているからだ。

「確かに…優菜ちゃんの事を知られたらヤバイわね…どうする?」
と俺に尋ねる母。
「いや、俺に言われても…てか、とりあえずは隠し通すしかないでしょ。あいつが帰るまで…」
「いや、それが…」
と母が言いよどむ。
ま、まさか…
「あの娘ね…あんたの学校に転校すんのよ…しかも、来月から」
Oh my god!!!!(なんてこったの意味)
あいつ、転校してくんのかよ!!
いよいよヤバイじゃないッスか!!
「ど、どうすんだよ!!優菜と別れるとか絶対嫌だからな!」
「別れろなんて言わないわよ!私だって優菜ちゃんみたいな娘がお嫁さんに欲しいもの!!」
なにげに爆弾発言するなよ…我が母よ。

こんな会話が山本家で深夜まで行われたという…
てかマジでどうにかしないと…


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