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Cross Destiny
【ファンタジー その他小説】

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Cross Destiny
〜神竜の牙〜C
-23

「今のは光の上位呪文!?」
「お前、使えるようになったのか!!」
自分の腕を不思議そうに見つめるフォルツ。
(ちっ、あいつが進歩してるのに俺だけこのままの訳にはいかない!!)
"ブヴーーーン"
アルスは剣に纏わせた魔力を振動させた。
「で、できた!
ハアッ!!」
そしてその剣でトロルに斬り掛かった。
"ズバッ"
「グギャーーー」
トロルは真っ二つに両断された。
「はあはあはあ、やったな」
フォルツは拳を突き上げる
「馬鹿野郎、今回はたまたま勝てたから良かったけど次はうまくいくとは限らないぞ」
アルスは深くため息をつく
「うまくいったんだからいいだろ細かいこといいっこなしだ!それに俺はお前のおかげで、お前は俺のおかげで進化できたみたいだしな」
「ま、まあな」
「なーに、俺たちが一緒なら無敵だって。はははははは」
「まったく」》



アルスは足から血を流しながら立ち上がる、そして剣を構える。
その瞳に涙を浮かべながら


そしてフォルツの瞳にも涙が浮かんでいた。

"ヴーーーーーン"
ハウリングセイヴ。アルスは自分の剣に纏わせた魔力を高速で振動させた。
フォルツはそれを見て物深げに目を閉じて杖を構えた。
「ハアーーー!!」
アルスは瞬速のスピードでフォルツに突撃した。
「ダークネスアンドゥレイト!!」
フォルツはそれに対し闇の上位呪文を放つ。
"ゴアーーー"
ぶつかり合うアルスの剣とフォルツの闇呪文
「ぐっ!」
しかし次第に闇呪文に押されるアルス
「うおーーー!」
それを見て押し切ろうとフォルツは全力を出す。
「ぐああああ!」
"ドガーーン"
そしてアルスは完全に押し切られ後ろの壁に叩きつけられた。
それにより煙が立ちこめる。
フォルツをそれを見ながら杖を下ろす。
しかしその銀色の瞳は鋭いままだ。
「・・・・・」
そしてアルスは煙の中ゆっくりと立ち上がる。
フォルツはアルスが立ち上がったことをまるで当然かのような表情をしていた。
「お前は、なんのために戦う?」
そして立ち上がったアルスに対して問い掛ける。
「・・・・」
何も言わずにフォルツを睨み付けるアルス。
「なんでお前はそうまでして戦う?今お前を支えているものは何なんだ!?」
その問い掛けにアルスはゆっくり口を開く。
「約束」
「え?」
「お前と交わした約束・・・この名前に恥じないように強くなる、俺はそう誓ったんだ。」
「・・・・」
「ここで俺が負けたら、お前を見過ごしたら・・・俺は一生この名前を名乗れない!!」
突然アルスの体を炎が包んだ。
炎の翼、炎の尾、まるでアルス自体が小さな竜のような姿になった。
そして剣にまで強大な炎が纏う。


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