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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』(第1話〜第6話)-58

 ブッ、ブボッ、ブリブリブリィッ!!

「あ、あぁぁあああぁ……」
 そんな具合に塗された白濁液を吹き飛ばすように葵の蕾が、激しく匂いのきつい“突風”を吹き上げた。幸いにして葵の中から、黄土色の本体は噴出しなかったが、その突風によって入り口にふりかけられた白いものが、葵の中から飛び出したかのように弾けて、ボタボタとシーツに零れ落ちた。
 大和の業をたっぷりと含んだその白いものは、シーツに染み込むこともせず、疎らに散った状態で、ゼリーのような質感を残している。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
 ア×スで繋がったわけではないのに、まるでそうだったかのように白濁液で汚された葵のくすんだ蕾。中心部に振りかけられたものは放屁の爆裂によってすっかり拭われてしまったが、その周辺に塗られたエキスは健在だった。
「あ、はぁ……はぅ……ふぅ……」
 だらしなく開いた股の間で、これまただらしなく口を開けたままの葵の淫花。そして、大和の精子に汚された、汚辱の窄まり……。
「大和くん……大和………」
 そんなふうにして自分を汚されたことに、満足をしている様子の葵。
「………」
 射精によって一気に冷めてしまう男の感覚は、目の前で無残な姿を晒す恋人の姿を異様なものとして捉えた。それが自分の成した行為の結果だと知っていても、大和は少し、性欲に支配されてしまった自分の醜さに対して、少なからず身震いを覚えるのであった。 ……』



 ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ、ぴぴぴぴ……

「く……」
 耳障りな目覚ましの音。セットされた時間よりも早く起きることが多い大和だが、今日はその限りではなかったようだ。
「なんて……夢だよ……」
 いつもなら寝起きも良いはずなのに、どうにも冴えない。見てしまった夢の内容を思えば、それも当然かもしれないが。
「う、う〜ん……」
 健康的な男子ならば、誰もがそれと付き合っていかなければならないものがある。
 それは“朝勃起(あさだち)”だ。時には痛みを感じることもあるほど、張り詰めて屹立することさえある。特に、淫靡な夢を見たときなどは、その傾向が強くなるものだ。
(みっともない……)
 しっかりと盛り上がっている愚息を目の当たりにして、大和はどうにも情けなかった。
(しかし……むちゃくちゃな、夢だったな)
 洗面所で手荒に顔を濯ぎ、淀んだ精神を清める。
(葵さんに、あんなことをして……)
 思い出の中にある少女を辱め、汚してしまったことが悔しい。それに反応している自分自身の昂ぶりも、とても醜いもののように思えて、大和はせっかくの休日にもかかわらず朝から気分が悪かった。
(あの人は、あんな淫猥な人なんかじゃなかったのに)
 かつて関係をもった、一学年上の少女。体を重ねるときはいつも恥じらって、それでも、小出しに悦びを訴える姿が、愛くるしくて大和は好きだった。夢のように“犯して”“汚して”“狂わせて”と何度も連呼し、快楽に蹂躙されて無様な姿を晒したことなど、一度たりとてない。確かに、体を寄せ合うときは、なぜか哀しそうな顔をすることはあったが…。それは、喪った弟の影を自分に求めていたからだろう。
(あんなのは、葵さんじゃない)
 夢に見たその人は明らかに別人であった。これはもう、自分の欲求不満が思い出を歪めて、大和に恥夢を見せたとしか考えられない。大和とて、若い男子だ。
(まだ、吹っ切れていないっていうのかな。夢で、あの人にあんなことをするなんて……)
 今はもう思い出になってしまった葵との逢瀬は、時に夢となって大和に痛みを与えることがある。その痛みをはらうため、無意識のうちに、凶暴な手段で想い出を汚した結果がこの恥夢なのだとしたら、大和は自分自身の奥底に潜む醜悪な劣情を見てしまった気がして暗鬱となった。


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