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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-98

 ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!

「ひぃ! ひぃ!! ひいいぃぃぃぃぃ!!!!」
 息も絶え絶えに、悶え、喘ぎ、叫ぶ晶。だらしなく開く口からは、唾液が糸を引いて零れていた。
「すごいな、晶、すごい……」
 亮も、上の空である。
「あたしも! あ、あぁぁ! あたしも、すごいのぉ!!」
 もう晶は半狂乱である。亮の動きにあわせるように、腰を前後に動かし、自らも高みを目指して駆け上る。
「ああぁぁぁ! イク! イっちゃう!! イク!!!」

 びくびくびく!

 晶の全身が、激しく痙攣を起こす。繋がったところの肉壁が、熱い蜜をだらだらと零しながら収縮をはじめる。
「イッてる……あたし、あたし、イって…る………ッッッ!!!」
 その波長が、あまりにも長いのか、晶の痙攣が止まらない。
「まだ、まだイって…………あ、あ、あ、あ………」
 ふいに、晶の全身が極度に硬直した。そして、次の瞬間、
「ま、またイクっ!! あ、あ、あ、あ、あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――!!!!!!!」
 この世のものとは思えないほどの叫び声を残し、その体が崩れ落ちた。
「あ、晶………っ!」
 失神してなお、不気味な収縮を繰り返す膣に刺激され、亮もまた己の黒い欲望を、スキンの中に余さず吐き出していた。


「ごめん」
 一組の布団の中。軽いまどろみの中にいた晶は、自分を抱きしめてくれる人の意外な言葉に顔をあげた。
「なんで?」
「いや……ちょっと、やりすぎたかな、と……」
 後背位で激しく果てた後、晶の中から自分を取り出した亮は、尻を突き出した格好のまま呆然としている彼女の姿に、少し背筋を寒くした。真っ赤に爛れ、口を開けたままの媚肉の惨状に、罪悪感がふつふつと湧き上がる。
 すぐに彼女を横にし、楽な体勢を取らせ呼吸を整えさせた。べとべとになった股間を拭ってやり、裸のままではまずかろうと、とりあえず浴衣を羽織らせてあげた。
 実はその時、晶はすでに正気に戻っていた。いろいろとかいがいしく世話を焼いてくれた亮のことが嬉しくて、様子を見ていたのだという。
 結局、互いの間を行き来した主導権は、最終的には晶の手中に納まっていたようだ。
「気持ちよかったよ……どうにかなっちゃうぐらい」
 ふ、と晶の唇が優しく頬に触れた。とても、甘い香りがする。
「あたま、真っ白になって……ふわふわして……それで、いっきに吸い込まれていくみたいな……」
「………」
 それは、やっぱりやばかったのでは。ますます、不安になる。
「夢の中でも、おなじだった」
「え、夢?」
「昨日の夢。やっぱり、亮に後ろから、されちゃってて………」
 ぎゅ、と晶を強く抱きしめて、言葉を遮る。これ以上、獣だった自分を思い出したくなかった。
「やっぱ、ごめん」
「いいのに……。優しい亮も好きだけど、荒々しい亮も悪くないよ」
「そう言ってくれるのは、まあ、嬉しいんだけどさ」
「でも、やっぱり、こういうのが一番好きかな」
 同じ布団の中で、同じ温もりをわけあって、亮に甘えていられる瞬間。それは、晶にとって、何にもかえがたい至福のひととき。


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