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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-266

 ぐちゃ、ぐちゃぐちゃぐちゃ!

「ひ、い、ああぁぁ!」
 堪らずに喉が震えた。性欲と排泄欲がせめぎあっていた晶の脳内は、その全てが混じりあったように晶の意識を混濁とさせた。

 くにっ…

「んひ!」
 亮の指が、乳首を摘み上げた。その瞬間、晶の中を瀑布のような刺激が迸る。

 ぐちゃり!

「あ、あぁッ―――……!」
 その余韻が治まらないうちに、奥に当たるまで貫かれた。
「い、イクッ……」
 瀑布は留まりを見せず、晶の中を弾けていく。
(あ、あっ……で、出ちゃう……)
 渦を巻くようにして全身を伝っていく刺激を受けて、晶はついに全てを解放した。
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「!」

 ドクン……

「く、うっ……」
 それは亮も同様だ。その分身を奥深くに埋めたまま、“今日は大丈夫”という晶の言葉を信じて樹液を迸らせる。暖かい粘膜に包まれたまま、思う存分その胎内に放出する行為は、ゴムを被せている状況では絶対に味わえない開放感を伴って、亮を聖なる高みに運んだ。
「あ、ああぁ、ああぁぁぁ……」
 一瞬、絶頂に硬直した晶の背中が、弛緩していく。
「?」
 脳髄を蕩けさせる放出に酔いながら、晶の体を抱きしめていた亮は、密着している股間に生暖かい感触が生まれていることに気づいた。
(なんだ……?)
 シャワーの湯かと思ったが、どうも違う。

 シャアッ、シャアァァァ………

 と、湧き出るように亮の太股を叩くそれは、明らかに間近な出所から二人の股間に注がれていたからだ。
(………)
 亮は、ある予感と好奇心に駆り立てられ、胸を揉んでいた右手を晶の股間に持っていった。つながっているところから、少しだけ上部にあるところに…。

 パシャッ、バシャ……

 想像したとおりの手触りが、指を包んだ。
「ご、ごめん……亮……」
 絶頂から我に帰り、股間を弄られたことで、晶はそれを相手に気づかれたと知る。
「と、途中で、すごく、その……オ、オシッコしたくなって……」
「………」
「でも、イッちゃったら……でちゃった……」
 晶の肩が、がっくりと落ちている。どうやら、情交の最中に粗相をした情けなさに、落胆しているらしい。
「ううう……しまりのない女かも、あたし……」
「気にするなよ」
「で、でもぉ……」
 バスタブの中だから、清掃に問題はない。実際の話、シャワーの湯が晶の粗相を洗い流し、一瞬だけ黄金に染まった浴槽の床は、今ではすっかり透明な色を取り戻している。
「亮に、かけちゃったし……」
「大丈夫だ」
「あっ……」
 亮は落ち込んでいる晶の背中に覆い被さり、腕の中に抱きしめた。頬と頬が、触れ合う。


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