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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-210

「………」

 くにっ…

「ひあぁぁぁぁ!」
 既に張り詰めている二つの頂点を、同時に摘まれる。穏やかに流れていたはずの悦楽が一気にその部分にあふれて、エレナの背が更に反った。
「く……」
 砲身を埋めているところもエレナの悦楽に連動し、蠕動する。初めの頃の猛烈な勢いによって、昂ぶりは高い位置で留まったままだ。
(や、やば……)
 だから、長見は自分の腰に集まってくるそれに、抗うだけの耐久力を有していなかった。
「わ、わり、エレナ―――」
 言うよりも先に、集中してくるものが、堰を切って溢れ出た。
「あ、あくぅぅぅぅ!!」
 灼熱の樹液が、エレナの敏感になっている内粘膜にふりかけられる。
「あっ、わたしも―――――………っっっ!!!」

 びくん、びくびくびくっ…

 と、それを契機にエレナもまた性の頂にその脚を踏み出して、訪れた甘美な響きに喉を震わせて愉悦を詠っていた。


 風呂場で一度果てを越えた二人は、湯冷めをしないようにしっかりと身体を乾かした後、ベッドの中でもう一度深く愛し合ってから、身を寄せ合ってまどろみの中にいた。
「ふふ……」
 長見は相変わらずエレナの胸から離れない格好である。そういえば、今日は夜半から雨模様だった。
「わたしは、ここにいますから」
 そんな彼の頭を優しく抱きながら、エレナはささやく。まるで聞こえているかのように、長見のしがみつく腕に軽く力がこもる。
(………)
 ふと、エレナの脳裏に、直樹と玲子のことが浮かんだ。大事に至らなかったとはいえ、愛しい人を傷つけられた痛みを、玲子はいま、持て余しているはず。
 もしも、自分が同じ立場になったなら……そう思いかけて、やめた。想像さえしたくないその事象に、エレナの思考は耐えられそうになかった。
 それぐらい、胸の中でまどろむ存在が、いとおしい。自分でも不思議なくらいに。
 きゅ、と更に強く抱きしめる。さすがに息苦しさを覚えたものか、長見の頭が空間を求めて蠢いた。
「ふふ、ごめんなさい」
 想像できたその動きに、エレナは苦笑しながら腕を緩める。すると今度は、緩みすぎたのを逃さないように、長見がしがみついてくる。
「♪」
 可愛い。エレナは、胸にあふれる甘いものをそのまま長見に注ぐように、今度は力加減を絶妙な具合にして、胸に抱いた。
 満足したように長見の動きが止まり、寝息が確かなものになる。
「GOOD NIGHT……」
 その髪に軽くキスを送り、エレナもまたまどろみに身をたゆたい、いつしか深い眠りの中に意識を沈ませていった。




「うん?」
 まどろみの中にいたのは、この二人もそうである。
 亮と晶は、櫻陽大との試合を三日後に控えたこの夜、いわゆる“お預け期間”に入る前の逢瀬をたっぷりねっとり愉しんだ後、それでも名残りを惜しむようにぴったりと身を寄せ合っていた。
 既に夜半を越え、寝物語もほどほどにしなければならない時間ではある。
 だが、二人の語らいは止まらなかった。来るべき決戦に向けて、昂ぶっているというのもあるのだろう。
「晶は、野球を始めたきっかけって、なんだった?」
 亮が饒舌になるのは珍しい。もっとも、野球の話題を離れないのは、いつもの通りではあるが…。


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