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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-207

「あ、あっ!」
 くり、と乳首を摘まれた。快楽神経が集いつつあったその場所への責めは、エレナの中で燻り始めていた官能を、炎に変えていく。さきほど咥えられていたときとは、まるっきり違う甘い痺れに、エレナは熱い吐息を漏らしていた。
「は、はふっ……あくっ……んくっ……」
 長見は既に、“身体を洗う”という行為から逸脱している。乳首を摘んでいたかと思うと急にその手をふくらみの部分にもっていき、その表面に手を滑らせて一気に乳首のところへと指を導いてそれをまた摘む。
「ん、んふふっ……あ、くっ……く、くぅ……」
 くすぐったさと、強めの刺激がグラデーションとなって、エレナに甘く荒い息づかいをさせた。
(た、たまらねぇ……)
 長見は手のひらと指と耳から入ってくる愉悦の響きに、頭が朦朧としてきた。しかし、貪欲なもので、彼はさらなる刺激を欲し、右手を浸水させる。
「あ、あうっ!」
 エレナの頤が反った。下半身から猛烈な痺れが起こり、それが身体中を巡ったからである。
「ん、んっ……エイスケ……あ、あくっ!!」
 長見の指が、太股を滑るように這っていき、その深奥に伸びたからだ。湯の中ですっかりほぐされ、柔らかくなっている媚肉の部分まで…。
「ここも、しっかり洗わねぇとな……」

 くにゅくにゅ…

 と、指を動かす。水中で初めて弄んだその部分は、やはりベッドの上でするそれとは違う別の感触があって、長見はそれをねっとりと愉しんだ。
「んふっ……あ、あっ……」
「おいおい……洗ってるのに、よがってどうすんだよ……」
 耳元で意地悪く囁く。エレナの肩がびくり、と震え、その悪戯な問いかけにさえ悦楽を催している。
「あっ、エイスケ……あっ、あっ……」
 完全にスイッチが入っていた。
「キモチいいです……」
「へへへ……そうか?」

 ぐにっ。

「あ、あううぅぅぅ!!」
 長見は中指を挿入した。入り口は湯の効果があって既にほぐれていたから、スムーズに粘膜の内側へと指は埋没してしまう。
「A,ACHI(アチ)!」
 一瞬広がった膣口から湯が侵入したらしい。エレナの腰がひときわ浮き上がって、湯船に波を立てた。
「ゆるいから、湯が入っちまったか?」
「あん……イジワルです……は、はぁうっ!」
 中指を円運動させて、エレナの中を弄ぶ長見。さっきまで彼女の胸に甘えていた姿からは想像もできない主導ぶりである。
 じゃぷ、じゃぷ、と官能に揺れるエレナにあわせて、湯が波打つ。ふくらみがその波にあわせて、浮きつ沈みつ、ぷるぷると動いていた。
(相変わらず……)
 表現力が豊かな乳である。
「あっ、エイスケ……」
「………」
 その胸に手を添えたままエレナを強く抱きしめる。湯の水玉が浮く肌に額を貼り付けて、その暖かさと柔らかさを堪能しきってから、長見は顔を上げるとその耳元にささやいた。
「そろそろ、な……本番やろうか?」
「YES……」
 ざば、とエレナの腰が湯から浮き出てきた。もちろん、その瑞々しい臀部もあらわになり、その中央に息づく二つの器官も長見の眼前に差し出される。
 湯に洗われて、清潔な面持ちをしているその部位に向かって、長見は己が腰の照準を定めた。
「ク、ン……」
 亀頭を、花弁の中心に押し付ける。まるで、穿たれた凹みの部分は初めからそれを待っていたように、長見の怒張を飲み込んだ。
「ぬ、ぬぬ………」

 ずずずず…

 と、吸い込まれてゆくような甘い感覚が腰を襲う。熱い湯によって茹でられたこともあり、これまで異常の柔らかさが竿を包み込んでいた。


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