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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-182

「晶?」
「大丈夫だから……」
「え……」
「今度は、そのまま……して欲しいな……」
 生身の亮を、胎内(なか)で受け止めたい。晶は、そう言うと静かに目を閉じた。
「……わかった」
 亮はその願いを聞き届けることにした。
 いま一度、己が分身と晶の陰部をそれぞれ指で確かめる。相変わらずの怒張ぶりを保つそれは、晶の中に入ることを手薬煉ひいて待ちわびている状態であり、それを受け止めてくれる場所は荒々しい訪問者から主人を守るための秘蜜で溢れていた。
「いくぞ」
「ん……」
 亮はその先端を柔らかい中央に押しあて、凹みの部分を探り当てるとそのまま腰を進めた。
「は……ん……」
 晶が切なそうなため息を胸の下で漏らし、挿入の悦楽を身体の揺れで伝えてくれた。
「くっ……」

 ず、ずずずず……。

 と、腰の痺れに酔いながら亮は晶の奥深くへと再び還っていく。熱く潤んだその内部は、入ってしまえば今度はその荒々しい訪問者を歓迎するかのように、強烈な粘膜の抱擁で熱くなっている砲身を刺激した。
「う……あ、あぁ……」
 満たされたような吐息。しかし、身を走る劣情に身を捩る晶。そんな仕草にさえ、張り詰めている亮の砲身は、さらに熱膨張を起こしてしまう。
「あ、大きくなって――――……」
 中の柔らかい粘膜が更に押し広げられる、そんな感覚に喜びの声を漏らしかけた晶は、不意に走った全身の震えに、眼を呆然と見開いた。
「あ、あ……う、うそ……」
「晶?」

 ぶるっ、ぶるぶるぶる……

 と、悪寒に震えるが如く戦慄(わなな)く晶。
「ど、どうした?」
 少し様子がおかしい恋人の所作に、亮は心配をした。
「は、あ……う、うそ、うそ……あ、あたし―――――………っっっ!!!」

 びくんっ! 

 と、大きく背中を振るわせて、晶の喉が反った。彼女が握っているシーツが卍の形にゆがみ、加えられている力の大きさを物語る。
「う、くっ……」
 その震えはもちろん、晶の胎内でも大きな波を起こす。埋めた砲身に纏わりつく粘膜が微弱な痙攣を起こし、亮に号砲の点火を迫るような動きをした。
「………っっ」
 まだ晶の胎内に入ったばかりだ。ここで放出してしまうのは、あまりにも惜しい。
 目がちかちかするような痺れに亮は耐え、背を反らしたまま硬直している晶の様子を窺った。
「あ、あはぁっ――――………」
 大きく息を吐いて、強張っていた晶の全身がようやく脱力した。それでも何度か名残りの震えを繰り返して、晶は自分の身に起こった出来事を、甘い声音で呟いた。
「……イッ、ちゃった………あたし……」
「え」
“もう?”と言いかけて口をつぐむ。
「なにもつけてないの……久しぶりだったから……亮のが、あったかくて……すごい、気持ちよくて……」
「………」
 挿入だけで高みを越えてしまった、とのことを晶はささやくように言った。
 スキンなしの接合は確かに久しい。実際の話、晶の粘膜に直に包まれた亮は、そのあまりにも生々しく、そして暖かい膣内に胸が躍り、放出の誘惑に負けてしまいそうになったのだから。
 同じような状況の中、亮は何とか堪えたが、晶は我慢できなかった。
 熱くて、硬くて、自分の中を割って入ってくる亮の砲身を身に受け入れたとき、弾けるような愉悦と幸福が同時に胸の中に湧き出して、それが化学反応を起こし、瞬く間に晶を白いモヤで包んでしまった。スキンをしていては、決して味わえなかった思いがけない強烈な密着度に、晶はまいってしまったのである。


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