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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-181

「怖いの、なくなった?」
「う、うん」
「よかった」
 そのまま穏やか微笑が顔に覆い被さってくる。唇の愛撫が顔中に振り撒かれて、亮はさっきまで2回放った筈の自己が、再びたぎるのを覚えて、その節操のなさに我ながら呆れてしまう。
「ふ……ん、んふ……」
 晶のキスが止まらない。ひょっとしたら彼女も、亮の腰の上で淫らに跳ねた時間の記憶を身体に呼び覚まし、官能のうねりを感じているのかもしれない。
 どうやら、第3ラウンドのゴングが鳴ったようだ。
「んっ、んちゅっ……んふ、うふぅっ……」
 それならと、亮は撫でていた晶の髪を強く押し付けるようにして、唇の接合を深めた。さらに、その奥で、ちろ、と控えている舌をつつき、挑発する。すぐにそれに乗った晶の熱情は口の中で炎となって、それを契機に二人の身体は熱く燃えあがった。
「んんっ……ん、んっ!」
 亮は晶の腰を抱くと、そのまま身体を反転させる。そのまま彼女を胸の下に抱きいれた。
「ん、ふあっ……り、亮……?」
「さっきは晶に、たくさん動いてもらったから……」
 晶は騎乗位を特に好んでいる節がある。確かにあの体勢は、晶にとって動きやすいものであり、また自重によって深々と接合できるということもあるのだろう。
 逆にいえば、その体勢になると、どうしても亮は動きが少なくなってしまう。先ほどの交合の際にも、晶には随分と負担をかけたような気がして…。
「今度は俺が、晶を悦ばせてあげたい」
 亮は股間に手を持っていき、自らのものを探る。悪夢にもめげず、しっかりと硬直しており自身の準備はできていた。
「あ、あんっ……」
 今度は晶の太股に指を這わせる。わざと膝元のほうから内側へ指を伝わせながら、その深奥に潜む秘肉に触れてみた。
「………」
 とろけるような襞の柔らかさとともに、かすかな潤みが指に感じられる。
「あっ……あ、あんっ……んんっ……」

 ちゅっ、ちゅく、ちゅく、ちゅぬ……。

「はぁっ、ん、んっ……」
 念のため指をまさぐり、その潤み具合にもう少し手を加えた。何度も貫かれてから時間が経っていないためか、晶の秘花は既に咲き頃を越えており、亮の指は、その深いところから溢れる淫蜜をたやすくかきだすことができた。
「ん、んっ……は、はふっ……く、くぅ……」
 静かに、それでも確かに…晶の官能は炎を燻らせている。
「うっ……あ……晶……」
 亮の腰に、猛烈な痺れが走った。晶の指が、硬直しているところに添えられて、優しく撫でられたからだ。向き合っているから、お互いに愛撫したいところは隅々まで手が届く。
「硬くなってる……」
 晶が頬を染めながら、言った。この硬さに貫かれて、何度も高みを越えたというのに、まだまだ足りない何かが晶を貪欲にさせていた。
「晶も……ほら……」
 亮は晶の奥をまさぐっていた指を離し、それを彼女の目の前にかざして見せた。透明な光を纏った亮の指は、飴細工のような細い糸をひかせて、その粘り気の強さを教えている。
「は、恥ずかしいよ」
 自分の中から溶け出した淫らな樹液を目の当たりにして、晶はますます顔を紅くして目を反らした。
「入ってもいいか?」
 無防備になった耳元にささやくと、くすぐったそうに、ぴくり、と身を震わせてから、
「うん……きて……」
 潤んだ瞳をこちらに向けて、そして頷いてくれた。
「ちょっと、待っててくれ……」
 亮は、ベッドの傍らにあるスキンに手を伸ばそうとした。そろそろ在庫が尽きかけているが、さっき使った分を引いても、まだ少し残っていたはず。
「ねぇ……」
 しかし、箱に手をかけようとしたところを、晶の華奢な指で封じられてしまった。


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