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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『STRIKE!!』(全9話)-134

「渚、好き」
 悟が親指で優しく涙を拭ってくれた。それが、嬉しくて、また涙が。
「なあ、オレ……なんか、泣き虫になっちまった……」
「そうみたいだね」
「悟のせいだぞ……悟が、こんなに優しいから……オレ……オレ……」
「渚はいつだって、可愛い女のコだよ」
「バ、バカ……」
 そういうことを言うから、泣いちゃうんだよ。
「ん、んん……」
 また、唇が重なった。今度は触れ合うだけにはとどまらず、まるで口を吸われるように深く。
「ん、んむ……っ……は、はぁ………あっ、あむ………」
 食べられているかのように、悟にむしゃぶりつかれ、息をすることができない。そんな苦しさが頭の中に靄をつくり、渚はなんだか朦朧としてくる。
「は、ぁ……ん、んんっ……ちゅ………っ」
 ぬるり、と口の中が柔らかで溢れた。朦朧としたものが、にわかに飛ぶ。
 そのまま口の中をうねうねとする感触。それが、悟の舌によるものだと言う事は、もうわかっていた。
 しばらくは、悟の動くままに任せていた。なにしろ、どうやって応えていいかわからないのだ。しかし、その動きをうけているうちに、たまらなくなってきて、渚も自分の舌を同じように絡めてみた。
「っ」
 悟の舌が嬉しそうに応じてくれた。まずは先の部分でふれあい、すぐに全体で絡まりあうように甘く噛みあい、互いの情愛を伝えていく。
「……ちゅ……ん………あ、さとる……」
 愛しい人の唇が離れ、渚は目を開いた。名残惜しさを物語る、光の糸が一筋。それは、渚の想いを綴っている。
「……触るよ」
 悟の左手が、頬を優しく撫でた後、太股のところに降りていった。
「んっ」
 膝の近くをさすられていたかと思うと、ショーツの裾が持ち上げられて、露になった内股の柔らかいところを撫でられた。とっても、こそばゆい。
「ひゃっ、く、くすぐったいな」
「ん? そう?」
 さわさわ……悟の手は止まらない。そのまま、肌を伝うようにして、股の間に指が乗ってきた。
「くふっ、きゃ、きゃはは……く、くすぐたいよ悟……」
 その部分を、やわやわと指が動いている。なんというか、なにかが這っている感覚に、幼いころ兄弟たちと“ザ・忍耐!”と称して、戯れにくすぐりあっていた時の情景が浮かんだ。その中には、禁断の遊戯・電気アンマも含まれている。
「あ、あはは……悟、くすぐったいって………くすぐったぃ………ぁ……あ……あっ」
 声は次第に、甘さを伴ってきた。股の間を撫でさする悟の指が、その中心部を往復している。その指が動くたびに、なにか、切ないものが込みあげてきて、そのまま喉からあふれてしまった。
「渚……声、可愛い……」
「んっ……な、なんか……オレ……変、だ……」
 股の溝に沿うように、強弱をつけて行き来する悟の指使い。そのたびに、痺れるような、むず痒いような、形容しがたい何かが身体を駆け巡るのだ。
「………」
「さとる……変……オレ……ん、んあっ……」
 ぐにゅ、と柔らかい部分に何かが埋まってきた。悟の中指だ。
「はっ……あっ……あふっ……んぅ……」
 深いところで、先ほどと同じように上下する指。溢れてくる甘い切なさは、それまでの比ではない。
「あっ、さとる、あ、ああっ……な、なあ……な……ん、んっ……な、なんだろコレ……あ、あんっ……なんか……わかんないよ……」
(可愛いな、渚……ほんと、可愛い……)
 悟は、その初々しさがたまらなく愛しい。荒っぽい言葉づかいがいつも飛び出してきた唇が紡ぐ、戸惑いを含んだ愉悦の声。
 指を動かすたびに、マウンドで光っていた精悍な顔が切なげに歪んで。耳元でささやくたびに、チームで一番の大声をあげる声帯が甘さに震えて。


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