投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Cross Destiny
【ファンタジー その他小説】

Cross Destinyの最初へ Cross Destiny 29 Cross Destiny 31 Cross Destinyの最後へ

Cross Destiny
〜神竜の牙〜@
-30

「そうだ!それでいい!!」
レーヴェスも槍を構え直す。
そしてその低い姿勢で、槍(エルグライド)を両手で構える態勢から繰り出される技は一度アルスが倒された技。
「斬影閃・狼牙!!」
レーヴェスはアルスの視界から消える。そして通り過ぎ様アルスを切り裂こうとした。
"ガキーン"
そしてアルスを通り過ぎる。
「二番煎じは通用しない」
アルスは不敵な笑みを浮かべた。
そしてレーヴェスの肩から血が滴り落ちる。
レーヴェスの斬影閃を受ける瞬間、アルスは斬撃を繰り出していた。
「くくく」
しかしレーヴェスも不敵な笑みを浮かべた。
「自分の技が防がれて気でも触れたか?」
アルスは言い放つ。
「斬影閃を見切ったくらいでのぼせ上がるな!それは俺の槍術の一つにすぎない!!」
「なに?」
「ハアアア!!」
レーヴェスが頭上で槍(エルグライド)を、両手で回転させた。
「断空閃・白龍!!(だんくうせん・はくりゅう)」
そして次の瞬間超高速の連続突きがアルスに放たれた。
「は、速い!」
アルスは無数の突き攻撃を剣(ファルシオン)で防ぐ。しかし捌ききれずに、 肩、胸、足に攻撃を受けてしまった。
「ぐっ!!」
アルスから鮮血が舞う。そしてアルスは後退し、数メートル距離を取った。
「あまいな!」
レーヴェスは槍(エルグライド)を片手で構えた。
「裂光閃・飛燕!!(れっこうせん・ひえん)」
レーヴェスの槍(エルグライド)の刃から斬撃が波動となって飛び、アルスの胸をえぐった。
「ぐ・・・あ」
アルスは片膝を付いく。
そして次第に意識が遠くなっていった。
それを見たレーヴェスはとどめを刺すためアルスに向かって走り出した。
(俺はまた・・・・負ける・・・のか?
こんな・・・所で死ぬ訳には・・・終わるわけに・・は)
「終わりだ!!」
レーヴェスがアルスに向かって突きを繰り出した。
しかし
「ぐわあ」
"ゴーーッ"
という音と共にアルスの体から吹き出した不思議な力によって吹き飛ばされた。

そしてレーヴェスは見た。
アルスの体から目に見えるほどに溢れ出すとてつもない魔力を。
そしてとてつもない殺意を放ち 輝く銀色の瞳を。
「なんだその魔力は!?その銀色の瞳は!?」
レーヴェス驚愕した。
「銀色の瞳?」
アルスは自分の瞳の変化には気付いてはいなかった。
ただ、溢れ出る力だけを感じていた。
「なんだこれは?」
アルスは自分の力に圧倒され戸惑った。
「関係ない!使える力なら使うまでだ!!」
しかしすぐに冷静になる。
そして剣を強く握りレーヴェスに向かって突進した。
「ハアアア!!」
アルスは普通に剣を振るう。
しかしその速度は先程までとは比べものにならず、レーヴェスの胸をかすめた。
「は、速い」
レーヴェスの胸から血が吹き出た。
「どうした?遅いぞ!!」
アルスは連続で斬撃を放つ。
レーヴェスはそれをなんとか槍(エルグライド)で受け止めるがどんどん押されていく。
そして背中に大木の感触を感じるまで押された時。
"ガギン"
「う!!」
アルスは渾身の斬撃を下から放つ。
レーヴェスはそれも受け止めたがあまりの衝撃に槍を手元から弾き飛ばされた。


Cross Destinyの最初へ Cross Destiny 29 Cross Destiny 31 Cross Destinyの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前