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Cross Destiny
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Cross Destiny
〜神竜の牙〜@
-22

そしてその後、五人は町長の家に招かれ食事をしていた。
「あんたらがいなかったら討伐隊に要請して到着を待つ間に町は壊滅してたかもしれんよ」
町長が隣に座って食事しているレーヴェスの肩を叩きながら言った。
「礼には及ばない」
レーヴェスはクールに言う。
話によるとレーヴェスとアシェルは兄妹で、アルス達のように魔物を倒しながら各地を点々としているらしい。
「そうだ、この町から一番近い港を聞きたい」
アルスが思い出したように言う。ノーヴ大陸に渡るには船で渡らなくてはいけないので港に行く必要があるからだ。
「港?ああ、港ならここから南に数十キロ行った所にあるよ、後で地図をあげるよ」
「すまない」

五人は食事を済ませ、アルス達は港までの地図をもらった。
そして町長のはからいで自宅に泊めてもらうことにした。
町長の屋敷は広く、たくさんの部屋があった。
その内部屋を3つ借り。
アルスとフォルツ、ルナ、レーヴェスとアシェルの組合せで泊まることにした。
レーヴェスとアシェルは早朝にこの町を発って隣町に向かうらしく早々と寝てしまった。
アルス達は明日の午後発つことにし、少しゆっくりした後に部屋に向かった。

それから数時間後、深夜。
町長も寝静まり家全体がシーンと静まり返った屋敷の中で、ルナの部屋に近づく二つの影。
それはレーヴェスとアシェルだった。
二人はルナの部屋の前に立つ。
アシェルがルナの部屋のドアに手をかけレーヴェスの顔を見る。
そしてレーヴェスが頷くのを確認し、アシェルはドアを開けようとした。
「そこまでだ」
背後からの声にレーヴェスとアシェルが振り返る
そこに立っていたのはアルスとフォルツだった。
「昨日、俺達に向けられていた視線の正体はやはりお前達か。」
アルスは剣を向ける。
「一体何を企んでるんだ?」
フォルツも杖を向けた。
また、異変に気付いたルナも目覚めドアを開けた。

そしてアルス達がレーヴェスとアシェルと相対するを見てルナも事態を飲み込みんだようで、アルスとフォルツ側に立つ。
「いつから気付いていた?」
レーヴェスは問う。
「初めからだ。
レーヴェス
お前は終始俺とフォルツに殺気を放っていた。
そしてそれを必死に隠そうとしていた。」
アルスは更に剣を強く握る。
「ククク、こいつと兄妹だという作り話まででっちあげたというのにこのザマか」
レーヴェスは微笑した。そしてレーヴェスとアシェル不意に走りだし、廊下の窓から飛び出た。
「ちっ、フォルツ お前は後からルナと一緒に来い。
俺は奴らを追う。」
アルスも窓から飛び出し二人の後を追う。
「わかった。」
フォルツは頷き、ルナと共に更にその後を追う。

逃げるレーヴェスとアシェル、そしてそれを追うアルスとフォルツ、ルナ。
それから何十分走っただろうか?
森をを走り、森を抜け、周りに何も無い殺風景な荒野にたどり着いた。

するとレーヴェスとアシェルは立ち止まる。
それを見てアルスも立ち止まる。


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