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この道の行く先には…
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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この道の行く先には… 〜1.出会い〜-1

私―中條明日香(なかじょうあすか)―が彼―結城颯(ゆうきはやと)―と初めて会ったのは入学式の日でした。


〜出会い〜


といっても運命的な出会いをしたわけではない。ただ同じクラスだっただけである。「初めて会った」という表現も定かでないのかもしれない。とにかく私たちは教室という同じ空間にいた、ということだ。

私と結城が初めて話した時のことはもう覚えていない。
きっかけはたぶん部活だと思う。
私が中学の時に所属していた部活と、結城が中学・高校と所属している部活が同じで話が合ったからだ。
4月、私がその部活に仮入部した時、女子が一人もいなかったため入部を断念したのだ。
結城の話によると、その後女子が数人入ったらしく、それならばと10月頃に入部したのだった。
それから少しずつ話し始めるようになったのだ。
そうは言っても私には彼氏がいたため恋愛感情は一切なかった。

結城は目立った外見はしておらず、真面目に見えておきながら他方では大雑把な面もあった。
結城の中学の友人は、「ホント真面目だと思ってたんだよ、たまに遅刻とかしてたけど」と言う。
今後、結城の性格については私の分析だけでなく会話を通して伝えていこうと思う。

高校1年の時の私は友達や先輩にも恵まれ、部活も楽しく、彼氏もいて幸せだったと思う。

2年後、私はその半分を失ってしまったのだが…。



続く


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