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ロッカーの中の秘密の恋
【教師 官能小説】

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関係は化学反応をおこす。-2

腕の中で髪を漉かれながらキスをする。顔にあてがわれた手が大きくていとおしくて自分の手を重ねる。目を閉じて感覚をしゃぶりつくす。ものの10秒。堪能した唇を離して私はまたシンクに向かいもとの作業に戻った。
彼はつまらなそうにソファーのほうに戻って行った。背中の感覚がぴんと張ったままその気配を感じている。数秒前の彼の体温がもう恋しい。そんな浅ましい自分が恥ずかしくて派手な音をたてて試験管をこすった。まともな意識を奮い立たせる。もう少しで片がつく、う思いかけたその時、突然後ろから抱かれた。耳元におちた彼の息は、あの狭い窮屈な出来事を思い出させて、体の芯がぎゅっと軋んだ。私は試験管を手から滑らせた。それはステンレスのシンクの中にゴトンという鈍い音とともに落ちた。
「一線ひいてます、ってポーズ崩してやる。」
くるりと向き直させらせて、私たちようやくまた目が合った。驚いたことに彼の目は、なんだか傷ついたようなそんな目だった。なんか無茶なことをしそうな目。呼吸が震えた。警戒したのか期待したのか自分でもよく分からない。そういう震え方だった。
「もう、うなじ見ながらするセックスは飽きたんだよ。ほら、もう散々やったでしょ、この間。あの中で。」そういって隅にあるグレイのロッカーを顎で示す。わざと言っている。私が思い出すように。
「なんで、そんな・・・。」
「こないだはね、容赦したでしょ。でも、もうだめだ。全部見てやる。」
言っていることの意味がだんだん分からなくなってくる。彼はおもむろに私の白衣に手をかけて脱がせようとするから慌てた。
「な・・!待ってください、もうすぐ他の生徒も戻ってきます。」
「それとこれとは話が別。」
胸の前の腕をほどかれ白衣はいともたやすくはらりと落ちた。何が別なのはさっぱり分からない。私の服はどんどんはだけられてただ慌てているだけの間に私はあられもない格好になっていた。シャツの前のボタンはすべてあけられそこから既にホックの外れたブラジャーがゆるく胸を隠しているものの、下は既にスカートは落とされ、パンティだけだった。そこまで、本当に一息の出来事だった。はっとしてシャツの前を合わせたけれど、お構いなしに彼は少しかがんでパンティに両手をかけ、おろしてしまった。
「へぇ。この間は全然見えなかったもんなぁ。初めて見た。」
彼の手は毛を掬って撫でた。
「お願い、ほんとに。皆が戻ってくるから。」声が震えていた。
「大丈夫。」
なにも大丈夫なんかじゃない。さらに今度はシャツもあっさり剥ぎ取られて肩にかろうじて引っかかっていたブラジャーも片腕を抜かれだらしなく一方にぶら下がっているだけだった。心臓の音と同時に彼の目の前で私の乳房はかすかに震えている。恥ずかしさで気が遠のきそうだった。彼はしばらくまじまじと形を手にとって確かめ撫で回し、胸の間に耳を当て心音を聞いた。手はやわやわとこねている。
ダメだ、あと10分もすれば戻ってくる。そう思うと私の心臓はバクバクとますます大きな音を立てるのに、逃げ出せない。それは力で縛られているというよりも意識をがんじがらめにされているような感覚だった。既に私は中途半端におろされたパンティが残っている意外何も身に着けていない。こんな昼間っから学校でこんな格好で私は一体何をやってるんだろう。彼は片手で腰を抱いて胸のふくらみに頬をあて押しつぶして楽しんでいる。そしてもう片方の手で私の二の腕をしたから持ち上げて脇の下をてろんと舐めた。思わぬ感触に悲鳴を上げる。
「あ、ここ。花マルの感度。」
さらに舌を広く使って脇を舐め上げられ刺すような初めての感覚に身をよじった。
「先生、お願い・・・・・今は、」そういいかけたのに、反対側の腕も持ち上げられおなじようにされると言葉なんかもはや続けられっこない。
「全部見るまでだめ。」
全部ってなんだ、と思いながらもまともな神経を手放しそうになる。彼は私の体をまるで標本のように眺め何度も肌のさわり心地を確かめる。その目はいやらしいというよりはむしろ記憶しようと真剣な目にすら見えて混乱するばかりだ。そして足元にかがみこんでパンティをすっかり剥ぎ取って私の足の間に体を割り込ませると性器を広げて下から覗き込むようにそこを確かめた。そしてなんのためらいもなく口をつけた。思わず息を飲む。背中をシンクに預けるようにそらせていなければ立っていられないくらいの鋭い感覚。
「あぁぁっ!!」軽く歯を立てられたのが分かった。私はだんだん貪欲になり始めている。
ふやけた表情で彼を見下ろしてせがむ。しかし、思いのほか彼は立ち上がって私の顔を両手で挟むと意地悪く笑って言った。


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