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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 外伝 〜胎動〜-4

「二つだけ、言い含めておかなきゃならない事がある」
「……何でしょう?」
「僕の精液は経口より、体で吸収した方が効果がある。それもオルガスムスを迎える、心も体も一番無防備な瞬間がね」
直人が言わんとするところを知って、未緒は青くなった。
「……それって」
「ああ、心配はいらないよ。君の力を使えば、妊娠なんてしない」
「私の……力?」
いぶかしげな未緒に、直人は説明する。
「淫魔が妊娠するなんて、シャレにもならないだろ?僕は君の力を抑制するけど、封印するわけじゃない。君はハーフだから他者の夢を自在に操るほどの力はないだろうけど、妊娠をキャンセルする程度の事は楽にこなせるはずだ」
「そういう……ものですか」
「そういうものなんだ」
納得しきれなかったが、未緒はうなずいた。
直人を信じようと決めたのだから。
「……もうひとつは、何ですか?」
未緒はそう質問する。
着ているものを脱いでいた直人は微笑んだ。
抱き寄せ、絡まり合うようにして、未緒を布団の上に押し倒す。
「恥ずかしいだろうけど、僕のする事に抵抗しないでくれっていうお願いだよ」


もとから軽いのか体重のかけ方がうまいのか、覆いかぶさっている直人の重さを、未緒はほとんど感じなかった。
直人の掌が、優しく頬を包み込む。
未緒は思わず目を閉じた。
それを待っていたかのように、唇が重なってくる。
一度目は、軽く触れ合うだけ。
二度目は、未緒の唇を舌先がなぞった。
少年らしからぬ技巧に未緒はぎょっとしたが、心の中で納得する。
自分の魂の一部が開祖のものだと言うのだから、そういった経験もきっちりと受け継いでいるのだろう。
まさかこの年で経験済み、というふざけた話もないだろうし。
などと考える妙な余裕のあった未緒だが、三度目のキスでたじろいだ。
とうとう、直人の舌が入ってきたのだ。
わずかに開いていた歯の間から直人の舌が入り込み、未緒の舌を絡め取る。
「んんっ……」
思わず知らず、声が上がる。
縮こまろうとしていた未緒の舌を解きほぐすように、直人の舌は優しい愛撫を始めた。
「んっ……ん、む……んふ、あむ……」
舌を愛撫されて、未緒はたちまちうっとりしてしまう。
何かを求めるように動く未緒の手を握り締めてやりながら、直人は冷静な目で反応を見守っていた。
「ん……ふはっ」
ディープキスで体の緊張がほぐれたのを見計らって、直人は唇を未緒の顎に滑らせる。
顎のラインを耳まで舐め上げ、耳たぶを口に含んで弄ぶ。
「あっ……や……」
未緒の首が、ヒクリと震えた。
その動きは、直人の目に止まる。
直人の舌は、耳から首へと舐め下りた。
「あっ、ああ……」
顎から鎖骨にかけて、何度も舌が上下する。
「ひっ……あ、ふ……」
未緒の背がのけ反った。
直人は握り締めていた手を離し、体勢をずらした。
バンザイをさせるようにして、シャツを脱がせる。
双乳が露出すると、直人は両の掌で揉み始めた。
「あっ、あっ、ああっ」
すぐに、淡い色合いの乳首が反応して立ち上がる。
硬くなった突端を、直人は口に含んで舐め回す。

交互に乳首を可愛がられ、未緒の反応が激しくなった。
「ひぃ……は、ああっ」
喘ぎながら、未緒は直人の手が下腹を滑っていくのに気が付いた。
手は腰にまとわり付いているようなショートパンツのホックを外し、ファスナーを下ろす。
目的に気が付いた未緒が腰を浮かせると、直人はショートパンツを一気に脱がせた。
直人の顔が、乳房からさらに南下していく。
平たいおなかから秘丘にたどり着く前に、直人は進路を変更した。
未緒の太股から膝、足首へと舌を滑らせる。
足首周りに残していた擦り傷を、直人は舐めて癒した。
もう片方の足も、逆にたどっていく。
そしてようやく、未緒の股間に顔を埋めた。
−これまでのところ、未緒は直人のお願い通りに抵抗はしていない。
だが、そんなところに顔を埋められてはさすがに嫌がった。


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