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アッチでコッチでどっちのめぐみクン
【ファンタジー 官能小説】

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アッチでコッチでどっちのめぐみクン-44

第13話 『術士全代』
 

「めぐみクン、また暴れるかもしれないから、しっかり押さえててよ」
 葵が、シープの閉じられている入り口付近を指先で無理矢理拡げながら、めぐみに声をかける。
「うん」
 めぐみは、ぐったりしているシープの両腕を、背後からがっちりと抱えたままうなずく。

「それじゃあ、いくわよぉ」
 葵は、手に持った張り形の先端で、シープの裂け目の部分にあてがうと、腕に力をこめてその奥のひだをじりじりと押し分けていく。
 シープは、体の中に潜っていく異物の気配に我を取り戻し、身をよじって逃げ出そうとする。
「あ、あ、あ、や、やめ! やめっ! やめてぇっ!」
「めぐみクン! 放しちゃ駄目よっ!」
「う、うん!」
 じたばたと暴れるシープの太股の間に、身体全体を潜り込ませてシープの蹴りをかわした葵が、片手をシープの腰にまわして標的が上下動するのを抑える。
 そしてもう片方の手で張り形をズブズブとさらなる奥の方へと沈めていく。
「うあ!? あ、あ、あ、いやぁ!」
「……結構、力がいるわね」
 葵は、シープの内側からの強い抵抗を感じ、一息ついた後で思い切って力任せに押し込んだ。

「ひぃっ! い、痛ぁ、うぁぁぁっ!?」
 シープが最深部の壁を強すぎる力で突かれて、悲鳴をあげる。
「あ、葵ちゃん!?」
「……いくらなんでも、強すぎたみたいね……こんなもんかしら?」
 葵が今度は力加減を慎重に張り形を動かしていく。
「くぅ……う……う……うっ」
 シープは下唇を噛んで、声が出そうになるのを耐える。
 葵は、あまり感じてないのかな? と思い、出し入れに少しひねりを加えてみる。
「くぁ!? ……うぁ、あぁ、うっ……やめ、やめぇ」
「なんだ。充分感じてるみたいじゃない」
 葵は、だんだん大きくなるシープの声と、ぴちゃぴちゃという水音を聞いて、シープが感じていることを確認すると、一気に決着をつけてしまおうと考える。

「めぐみクン、手伝って」
「え?」
「もう抵抗する力も弱くなってるみたいだから、ちょっとこの馬鹿女の胸でも触ってあげてよ」
「えぇ!? でも……」
 めぐみは間近で頬を上気させて喘いでいるシープの顔を見ていながらも、少し躊躇してしまう。
「いいからいいから。さっさと終わらせちゃいましょ〜」
「うん……」
 めぐみがおずおずとシープの胸をメイド服の上から揉み出す。
 すると、葵が首を横に振り、中、中と小声で指示する。
 めぐみは、メイド服の胸元を開いて、中の膨らみに直接触れる。柔らかな乳房を優しくさすり始めると、時々堅くなった乳首が、手のひらにコツンと当たる。
「あっ、あぁ、あぁっ……はぁ」
 シープはもう何の抵抗もすることなく、喘ぎ声をあげ続けていた。首をぐったりと傾けて、胸元に伸びるめぐみの腕の上に乗っけている。

「……もういいでしょ」
 葵はそう判断すると、張り形の出し入れを速めるだけでなく、奥底を叩くように深め深めに押し沈める。
「うぁっ! あぁ! ひぁ! あぁっ!」
 シープの首が一突きごとにどんどん後ろに反りかえっていき、見開かれた目がめぐみの目と向かい合う形になったが、その目は焦点を失い、現実の景色は全く映っていないようである。
 そして葵が、最後に一層深く張り形の先端でシープの中を突き上げた時、シープは喉の奥から長くかすれた叫び声を発して、意識を途絶えさせてしまう。

 張り形が抜き取られても、しばらくの間シープはびくびくと震える芯の部分からしぶきを舞い上がらせていた。


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