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友情の方程式
【学園物 恋愛小説】

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友情の方程式3-1

次の日。
いつも通りに起きて学校に登校。
今日は、午前中の授業が2つあるが2つ共、大事な授業。なんとか欠伸を噛み締めて頑張ろう…





『え?自習?』
思わず言ってしまった。
午前中の授業の二つ目が先生が急な出張でいないらしい。と委員長が言う。
やった、遊ぼうっと。
そう思い、加藤の席の隣に座る。
隣の席のやつは多分自習だから図書館にでも行ったのだろう。

『何ぼぉーっとしてるの?』
『…え?あぁ…』
びっくりした様子でこっちを見る。
『何?なんかあったわけ?ってか昨日どうやったんよ?』
いつもの調子で聞く。
『あぁ…あれから、映画見に行ったよ』
淡々と話す。
『ふぅ〜ん…楽しかった?』
『うん。楽しかった。』
という割には、どこか寂しそうだった。
加藤は続ける。
『今、思えばあれが最初で最後のデートだったなぁ』
『…は?』
『私、フラれちゃったの。』
…びっくりした。別れるだろうとは思っていたが、加藤がフラれるとは思っていなかったから。
『え?なんで?』
『なんか、他にやりたいことが見つかったらしいよ。』
淡々と話す。いつも通りのクールな表情だ。
『まぁ…別れて良かったんじゃない?』
ホントにそう思う。あまりあの二人を応援してる奴らはいない。
『みんなそう言ってる〜よっぽどあの人と私、不釣り合いだったんだね』
くすり、と笑って言った。でもその笑顔が何故か痛々しく見えた。
『まぁ次頑張って見つけたら?』
『うん…まぁしばらくはいいわ。あ、私顧問の先生のとこに行ってくるね。』
何やら色んな資料を持って教室を出て行った。

フラれた…あの加藤が、ねぇ。
見た目は悪くない。歳の割には大人っぽく見える。多分、化粧してスーツを着たら、学生には見えないだろう。背もそこそこ高いので、似合うとだろう。まぁ普段は化粧をしていないが。
それに比べて北川は、背が高いが顔は普通。これといって特徴はない。しかし、細身で180?ある彼は流行りの服を上手く着こなせている。
俺は背は170?くらい。服装は、流行り廃れのない至って普通だ。顔は年相応と言ったところ。

…さっき加藤がフラれたと聞いた時、何故か嬉しかった。
女としては全然意識をしていない相手なのに…
なんか変な感じ…


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