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『恋人。』
【エッセイ/詩 恋愛小説】

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『恋人。』-3

夏休みも終わり、新学期が始まる。アタシは受験生。志望校決めやら進路の事やらで、自然と彼の事を考えなくなってゆく。

9月21日。
この日は彼と付き合った記念日だ。別れなければ丁度2年になる。この日は1日中彼の事ばかり考えていた。少し切なくなった。

9月25日。
突然の知らせに頭が真っ白になる。
彼の友達からだった。
彼は9月20日に亡くなったらしい。アタシが彼を想っていた日に彼はこの世に存在していなかった。すごくショックだった。その友達によると、彼ら逝く前にアタシを想い、名前を呼んでいたのだとか。
悲しい気持ち。ショックな気持ち。切ない気持ち。愛しい気持ち。色んな感情がアタシの中でミックスされて わけがわかなくなった。

数日は何も考えられなくなった。

これは その後3ヵ月経ってから知った話だけど、彼はもう長く生きられないだろう事を今年の4月には知っていたみたい。それを知ってアタシは泣いた。なんでもっと一緒にいてあげられなかったんだろうか。アタシのワガママで沢山傷つけてしまった。彼の苦しみに気づいてあげられなかった。
死を待つ人の気持ちはいくら考えたってアタシにはわかるはずもなく、最後に残るのは後悔だけ。

彼に伝えたい事が沢山ある。
感謝の気持ち。謝罪の気持ち。好きって気持ち。

ずっと彼はアタシの中に残る。次に新しい恋をしたって絶対に忘れない。色々あったけどアタシは彼と出会って幸せだった。不幸だと思った事はない。高校生活を振り返ると彼ばかりの様な気がする。
本当にありがとう。
大好きでした。


【恋人 あとがき】

長々とアタシの一番の恋人について語らせて頂きました。
こんな重い話は日記には書けないけど、できれば色んな人に聞いて欲しかった。

今好きな人がいるなら その人を大切にして下さい。大きな悩みも考え方を変えるだけで解決できるかもしれません。

皆さん素敵な恋愛をして幸せになって下さい。読んでくれて本当にありがとうございました。
アタシは1人でも多くの人に伝えたいです。明日 何があるかわからない世の中です。毎日を後悔の無い様に。自分に素直に。
頑張れ!!



そして【封印】

あれから1年が経った9月。
1年経って思った事は、想像以上に彼がアタシの心の中にいる事。でも それ以上に気持ちの整理はできているとゆー事です。
これは ある人に言われた言葉なんですが、アタシも彼も2人共今現在 幸せなんだそうです。アタシは心の片隅でずっと彼を想う。彼は天国からずっとアタシを想ってる。だから幸せなんだって。この言葉をもらった時、本当に感動した。アタシと彼の話を聞いた人は大体がアタシを可哀想に思うから。だから幸せだねって言われた事が本当に嬉しかった。アタシは可哀想なんかじゃないよ。確かに幸せだよ。

大好きなお星様へ。

沢山の楽しい時間をありがとう。辛い事は多かったけど、やっぱりアタシは幸せでした。
きっとアタシが思ってる以上に君の気持ちは大きかったんだと、失ってから気づきました。ごめんなさい。
本当にありがとう。バイバイ。


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