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記憶の鎖
【ファンタジー その他小説】

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記憶の鎖〜陰謀〜-1

―一か月前『コール』―
俺たちは、あれから必死に戦いまくった。今日もそうだ。…今日は戦い過ぎだが。
「ふう…もうそろそろ帰るか」
「そうね…さすがに疲れたわ…」
「もう帰るのかい?俺はまだ大丈夫だけど☆」
恵理香はあきれた。
「もう100回以上は戦ってるのに…」
「いいから!今日は帰るぞ!じゃあな」
恵理香も立ち上がる。
「じゃあ、私も…。じゃあね、荘介!」
荘介はひとりになった。
「行っちゃったよ…。……俺も帰るか…」
荘介は響太の後ろ姿を見た。
「響太…。お前自身の手で、運命をねじ伏せてみろ。俺はお前を手伝うことしかできないからな…」
―響太の家(寮)―
「ふう…さすがに今日は戦いすぎたな…」
響太はソファーに座ってくつろいだ。
部屋の中はしっかり片付けてある。中央あたりにテーブルが置いてあり、その周りにソファーが3つ置かれてある。
響太は棚の上に置かれた写真の前に行った。写真には響太の母が写っている。
「母さん……俺、父さんを殺した魔人を倒す!絶対に…」
そう言うと響太は眠りに落ちた。
―アーヴァイル―
「…ククク…。段々と強くなってきてるな……だが、まだまだ足りんな。この程度では駒としては使えん…」
すると、一人の男がカーレスの前に来た。
「カーレス様。この私が行きましょう。」
「…うむ。<ヘイガル>、あやつらに絶望を与えろ。」
「はっ!仰せのままに…」
ヘイガルは部屋を出た。
「カーレス様…。よいのですか?ヘイガルは相手が女・子供だろうと平気で殺す、冷酷な性格の持主です。駒たちも同様に殺されるかと…それに、ヘイガルはあの剣を…」
側にいる女がカーレスにそう言うと、カーレスは平然と話した。
「いいのだ、<ファクライ>。このくらいでやられるようなら始めから我が野望に使おうとは思わん…」
カーレスは窓の外を眺めながらそう言った。

チーム名『リケイル』
Leader:半野響太
17歳

狩魔人階級→B
?:紺野恵理香
17歳

狩魔人階級→D
?:谷神荘介
24歳

狩魔人階級→A
転送場所→ダイモンロ

―ダイモンロ中心部の町『カモサバイカ』―
「さーて、いっちょやるか!」
その時、響太の前から若い男が現れた。
「すいませんが…響太さんというのはあなたですか?」
「え?あ、ああ。確かに俺だけど、なんか用?…ていうか、何で俺の名前を…」
すると若い男は急に口調を変えた。
「…てめえらがターゲットか。町の外までついて来い。」
「!?…目的は何だ?別に俺はお前と戦うつもりはねえ」
若い男は不気味に笑った。
「フフフ…。じゃあ町の中で殺りあうか?この町のゴミ共など、俺にとっては別にどうでもいいしな」
「なんだと…!」
その時、荘介が口を開いた。
「…響太。ここで殺りあってはこちらの分が悪い。外へ出るぞ」
「…分かった」


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