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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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10月10日-2

帰りの車中では、普段通りのお喋りな沙莉に戻ってはいる感じだが、懸命に欲望を抑え込んでいるように思える。運転しながら、沙莉の右膝から腿の上に左手の指先を滑らせる。時折、ビクッと反応したり、吐息が漏れたりする。
 股間へと行くフリをすると、股を開くが指先は行かない。もう、相当に焦れているはずだ。
 途中の蕎麦屋で昼食を摂る頃には、ドキっとするほど淫猥に濡れた瞳に変わっていた。たまらなくなったのか、ずっとモジモジとしている。股間に手をやりそうになったので、「両手はテーブルの上。」「はい、御主人様!」慌てて口を押さえて言い直す。「はい!店長!」
恥ずかしそうに笑う顔がほんのりと赤い。

 車を降りるとずっと左腕にしがみついて離れない。ベタが餌をねだるようにこちらを向いて身体をくねらせる。
 沙莉を白いTバックパンティ一枚の姿にして首輪を着け、短いロープを繋ぐ。パンティのなかのリモコンバイブはそのままだ。私は下半身を露出した姿で乗馬鞭と低温蝋燭を持ちソファーに座る。
「わかっているな?」「はい!」右足の爪先から、舐めようとした沙莉の白桃のような尻を乗馬鞭で叩く。バシっ!「ひゃん!」「まだ、待てだ!」物欲しそうな眼で見つめている。「ペニスには口だけだ。口だけでイかせてみろ!」「はい!御主人様!」恐る恐る唇を爪先に着け始めた。
 ローターを一番弱い振動から三番目の強さで弄ぶ。「ハァハァ、アッ、アア…。」膝を舐めている沙莉に「ちゃんと、出来たらイかせてやる。」「ありがとうございます。」「ご褒美は今夜一緒にベッドで寝てやるよ!」「ほ、ほんと?ですか?」「ああ、今日は特別だぞ!」沙莉の舌が膝から腿の付け根に陰囊の裏側へと這い回る。「アッアッアッ…。」吐息から喘ぎ声へと変わって来た。
 睾丸を口に含んで転がし、竿の根元から亀頭まで舐め上げる。ゆっくりと亀頭を含みながら右手は竿の付け根、左手は陰囊をさわさわと撫でる。かなり勉強したのだろう、以前より遥かに上達している。
 赤い低温蝋燭にライターで火を着ける。炎をぐるりと回して縁の蝋から溶かしていく。溜まった蝋を白桃のような尻に落とす。白い尻のキャンバスに赤い花を咲かせていく。「あっ、熱っ、ひぃー!」リモコンバイブの振動を強くしていく。沙莉の尻の動きを見て、イきそうになるタイミングを見計らって、赤い蝋をポタポタと落とす。「ひぃ、熱、熱いー!」「こらっ、口を離すな!何時までもイかせられないぞ!」リモコンバイブの振動を最大にする。「んぐ
ー、んひゃい、んぐ…。」熱さと快感で白い尻がのたうつように動く。早く私をイかせようと必死だ。沙莉の口の中が熱い。
「んぎんんー、んぎんんー…。」蝋燭を垂らされたまま沙莉は昇りつめた!「んぐー!」少しタイミングが遅れて沙莉の口の中に射精した。
 沙莉ののたうつ尻を見ながら、下半身が軽く痙攣している。
「んっ。」亀頭が吸われる。ゴクリと飲み込む感触が亀頭から伝わる。指示をしていないのに、沙莉が精液を飲んだ。
 ペニスを愛おしそうに両手で挟みながら、汚れを舐め取っていく。
「調教を終了する。」「御主人様!ご調教ありがとう御座いました!」

 あれ、沙莉がまだペニスに触れている。
「んっ、どうした?」「あっ、ごめんなさい。」「尻の蝋を落として風呂に入るぞ!」

 沙莉の身体を洗ってやり、一緒に風呂に浸かる。沙莉のマゾとしての成長が予想していたよりもかなり早い。普通ならまだまだ痛みや熱さなどの苦痛と快楽の共存は出来ないはずだが、難なく乗り越えてしまった。
 SMは、快楽と苦痛という肉体的な調教を飴と鞭のように使い分け、羞恥や焦燥、屈辱と恍惚という精神的な調教で、身も心も支配していく。
 急速な成長は、暴走に変わりかねない。どこかで、上手く手綱を引かなければならない。
「御主人様!どーしたんですか?ぼーっとして。」「ちょっと眠気かな。」「まだ、お昼の3時ですから、お昼寝されますか?」「そうだなビールでも呑んで寝るか!」沙莉を後ろから抱っこする姿勢にして、弾力のある乳房の感触を楽しむ。

 夕食後、私の部屋のベッドに沙莉を寝かせた。沙莉のヴァギナにペニスが挿入出来るようになって、ご褒美に何度か抱いてはいるが、まだ中ではイけないようだ。
 身体を解きほぐすように前戯に時間をかける。沙莉の感度は素晴らしい。ゆっくりと時間をかけてやれば花開きたくさんの蜜を滴らす。二〜三回イかせてから正常位でペニスをじわりじわりと深く挿入していく。痛みは無くなり、感じるようにはなったが、オーガズムには至らない。
 この日は、何か違った。「ハッハッ、アッアッアッ…。御主人様…気持ちいい。」あまり速くないほうが感じるみたいだ。沙莉の長い脚が腰に巻きつく。右手の中指にローションを着け、沙莉の左の太腿を越えてアナルに伸ばす。「い、いやっ、アッアッ…。」第一関節までヌルっと入る。「いやっ、恥ずかしい…。」「じゃ、抜くか。」中指をすっと抜く。「いやっ、抜かないで…。ハァハァ…。」「じゃ、アナルを指でほじってくださいって!」「ア、アナルを、ゆ、指で、ハァハァ…。ほじって…アッアッ、ください…。」中指を深く入れ、ペニスと交互にゆっくりとピストンさせる。「あっ、いやっ…アッアッ…。おかしくなりそう!」「い、い、イっても…。」「俺も出すぞー!イけ!」「いっ、いぐぅー!」沙莉の腰が何度も跳ね上がる。蓄積したマグマが噴火するように、沙莉の中で果てた。抜けないように腰を押さえ、沙莉の中に出来るだけ長く入れるようにする。
 暫くしてペニスが硬度を失うとヴァギナの圧力に負け外へと吐き出されてしまう。沙莉としても、ずっと繋がっていたいようだが、この名器はそれを許してはくれない。

 初めて沙莉とこのベッドで朝まで過ごした。久しぶりに人肌の温もりを感じながら眠った。
  


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