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いたずら
【学園物 官能小説】

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妄想が現実へ?-1

僕の名前は悠人。
卒業をひかえた高校3年生の男子生徒だ。
共学だけどまだ恋愛経験はない・・・
気になる子はいたけど、結局なにも出来ずに終わりそう。
要するに冴えない男子生徒ってやつだ。

共学って恵まれた環境にいても行動に起こせない自分。
だけど学校の可愛い子を見てはあれこれ想像して・・・
自分でもキモいったらありゃしない。
特にクラスの結奈は群を抜いて可愛かった。

セミロングの黒髪でスタイルも良い。
制服のミニスカートから露出される美脚は反則とも言える。
彼氏がいるような話は聞いたことがないが、どうだろう。
そもそも、いたとしても僕に伝える理由なんてどこにもない。

そんなことを妄想しながら過ごす毎日。
彼氏がいたら、結奈は好きなようにされてるのだろうか。
結奈はどんなことを彼氏にしてあげるのか。
バカバカしいような妄想が後を絶たない。
キモい・・・なんてキモいんだ俺は。
自暴自棄だこれは・・・

その夜、ベットでコトを済ませた僕は夢を見た。
『その願いかなえてやろうか?』
どこからか声が聞こえる。
夢?
夢にしては目の前で聞こえている実感がある。
『明日願ってみろ・・・時間が止まっているはずだ』
何を言ってるんだこいつは。
っていうか誰だ?

はっと起き上がると、いつもの朝だった。
なぜか目覚めが良い。
そして夢のことを鮮明に覚えている。
部屋を見回しても何も変わった様子はない。
やっぱり夢だ。
タチの悪い夢を見たんだ。

支度を済ませていつも通り家を出て学校に向かった。
だけど、やっぱり頭から離れない。
時間が止まる?バカ言え・・・そんなわけあるか。
『疑ってるのか?』
えっ?
つい声が出てしまった。
乗客達が僕に目を向けた。
気まずそうにうつむいてごまかそうとした。

『学校で願ってみるが良い』
はっきりと僕の耳に聞こえてきた。
夢ではない。
何の根拠もないが、もしかしたらという期待が込み上げてきた。
学校への足取りがいつもより速い・・・


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