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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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ピロートーク-2

「なぎちゃんはホントにぼくのハートにヒットすること言うなあ、硬派なぼくも蕩けちゃうじゃない、、、、」
「それは、りょうさんがわたしをこうさせてるの!だってすっごく気持ち良くさせてくれるんだもん」
 亮は奈岐を奪ってしまいたい、と本気で思った。お互いに妻がいて、夫がいるけどそうであってもいいんじゃないか、純粋に男と女として惹かれ合うならばそういう関係もあり得るんじゃないか、と思い始めていた。

 奈岐は、一度睦夫と浮気をしたせいかもしれない、夫の他に男性がいてもいいと思っていた。それが亮であって何が悪いんだろう、少なくとも今はそう思っていいように思われた。
だって好きなんだもん、、、、、もちろん、夫は身体のことを別にすれば夫として申し分ない、これからだって一生連れ添っていく、それは間違いないものの、奈岐はこれから夫だけであるならば女としての一生はもう今の時点で諦めなければならなかった。一生、女として生きることはせいぜいおもちゃを使ったオナニーだけになる。それでもいいのだろうか?
貞淑な妻であればそれはそれで安全に一生をおくれるかもしれない、でも、子どもも生まず愛する対象としての子どもを愛でることもなく、さらには性の喜びもこのまま絶えていっていいのか?会社にも同じ年ごろ、あるいは30代の既婚、未婚の女性がかなりいるが、全てそういう女性が夫だけ彼氏だけで満足しているのだろうか?あるいは夫に触れられなくなっていないのだろうか?でもわたしは、既に夫には触れられなくなった。もう二年以上もセックス、あるいは愛撫さえもしてもらっていない。
先日会社で、パントリーにお茶を汲みに行ったとき、一年後輩の冴子と偶然話をした。彼女は仕事でストレスがたまっていたせいか、いきなり奈岐に本音を漏らして来た。
「先輩、わたし結婚して7年になるんですけどまだ子供が出来なくて。妊活してるとこなんです。人工授精までは行ってないんですけどなかなか出来なくて。先輩は妊活してるんですか?」
 一年しか違わないのにあるいはだからこそ、冴子は入社以来先輩としか呼ばない。
「うん、、、」
「なかなかできないもんですねえ、先輩もそうですかあ」
「うちは作らないかも、、、、、もうかなりまえからそういうことしてないの」
 冴子がストレスを抱えていることを知っていたので奈岐もつい本音を言ってしまった。
「えっ!?」
と冴子は言ったあと、思い切ったことを口にした。
「先輩、そんなに若くてきれいなのにモツんですか?」
「えッ?まあ、、、、ねええ、、、」
としか、奈岐には言いようが無かった。
 冴子の言う通りなのだ、そんなことでいいはずがない。夫の啓介にも求めないではなかった。睦夫とのことが有った後、しばらく啓介が頻繁に愛してくれていた。そしてしばらくしてそのことが無くなったとき、週末の夜にそれとなく奈岐がベッドで誘ったことは二度三度ではなかった。心の中で「また浮気しちゃうぞ!!」と何度叫んだことか。
 本当にそんなことでいいはずが無かった。このまませいぜいおもちゃを相手にオナニーを繰り返すだけの女でいいはずがない。
それが亮とのこのエアーセックスで明らかになったような気がした。私にとって女として生きることは必要であって不可欠のことだ、そうに決まっている。そんな、これで女としての一生が終わりだなんてあり得るはずがない。
まだまだ愛し合いたい、ドキドキしたい、感じあいたい、快感を共にしたい、そしてせっかく女として生まれて来たんだから味わえるだけいい男を味わい尽くしたい、亮はそんな奈岐の望みを叶えてくれるに相応しい男じゃないか、とってもエッチだけど根は真面目そのもののように思えるし、、、、、、
そして、子どもをつくるってどういうことなのか、子を持つ母としての自分の愛とはどういうものなのか、についても改めて見つめていきたいと思った。それは、これまで男とセックスをして身籠ってくれ、妊娠させたい、などと生な言葉を言われたことが無かったのに、ある意味不躾にそんなことをあっけらかんとしてセックスの最中に言う亮という男のせいであるのかもしれなかった。


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