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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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睦夫との邂逅―その1-3

 奈岐は握られた手をほどこうにもタイミングが見いだせず、そのままになっていた。すると新庄は同意してくれていると自信が出て来て、
「君はほんとに可愛いなあ、ぼくの理想だよ、、、君はどんな男性がタイプなの?」
「ええ、優しい人が、、、」
「そうかあ、ぼくは優しいんだよ、君のタイプになりたいなあ、、、、どうかな、ぼくは?」
「ええ、、、、」
 奈岐が言葉に選んでいるとき、遮り差し挟むように新庄が、
「そうか、ありがとう、今日は大いに飲み、食べよう!いいね!
さあ、飲みなさい」
と言って、日本酒をちょこに満たした。
「さあ、一気に飲みなさい、おいしいよ」
と、勧められ仕方なく飲み干した。
 新庄の話もその合いの手もさすがに旨かった。奈岐が好きな食べ物や好きな話に顔を向けるとそれに合わせてにこっとして興味を引くように話を続ける。そういうタイミングで奈岐は膝の上に置いていた左手を新庄の逞しい右手でさっと握られていた。そしてさらに次のタイミングで、逞しい右手で握られた左手の上にさらに左手を重ねられていた。そうやって、両手で左手を拝むように握られるとぞくっとするような新庄の大人の男の色気を感じるのである。
 それは、新庄の男らしい態度や素振り、奈岐に心よせているように聞こえる言葉だった。そしていつしか奈岐の心の中に、この人と身体を合わせてもいいかな、という小さなささやきが明滅していった。
 そういう奈岐の揺れを楽しむように新庄は積極的になって奈岐を楽しませようとした。新庄は握った手に自信を持ったし、奈岐の温かく柔らかい小さな手の感触がえも言えぬ心地良さを新庄に齎し、股間をさえ熱くしていたのだった。そして、奈岐の左手の上に置いた自分の左手を自然さを装って、奈岐の膝上のスカートの上に置いた。
 奈岐の顔にハッとした色が浮かんだが、新庄は、
「さあ、少し二人で静かに過ごせるところに行こうか、ね、いいだろ?僕は奈岐さんとまだゆっくりと過ごしたいなあ、こんな素敵な女性と一緒になることなんて二度とないことだから、ね、いいだろ、、、、、、、、、、」
 一気にしゃべり続けて、奈岐に返事をさせなかった。続けて新庄は、奥にいるお店の人に大きな声で、
「タクシーはもう来たかな、もう出るからね、二人で。頼むよ」
 もうタクシー迄呼ばれていたのだった。


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