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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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睦夫との邂逅―その1-1

 田中とは、それきり話もしないように遠ざけた。廊下ですれ違う時など田中は少し名残り惜しそうな素振りを見せたが奈岐は無視した。そんなことを繰り返しているうちに田中は商社では三、四年に一度あるアジアへの赴任を辞令されて、奈岐はその壮行会にも出ることなく、関係を完全に断ち切った。

 奈岐の仕事は変わらず続いていた。取引先に随行していく頻度も高くなって中小企業の幹部にもかなり顔が利くようになった。そうしたコネクションの広がりが仕事そのものを厳しい中にも愉しみのあるものにしてきていた。夫の啓介はそのことを時々話すたびに奈岐が一人前になって逞しく仕事をしていくことに満足しているらしかった。
 それは、啓介が三十六歳、奈岐が三十二歳になったときに購入したマンションのローンの支払いのためという実利に直結していた。二人で背負ったローンは二人が60歳まで目一杯働いて返すことになっていた。啓介からはマンションを買うときも子供をつくることに関して何も聞くことが無く、奈岐はもう生まないのかな、と思ったりしていた。
 ローンを支払い始めて三年が過ぎたが、残額はまだそのまま残っているような感じで仕事を頑張らなくては、というのは二人にとっては当たり前のことなのかもしれなかった。
 
 ただ、奈岐の身体は三十代半ばのまさに女盛りを向かえていたのである。オナニーの回数は啓介との睦事をはるかに凌いでいた。
 ある日、仕事で直接取引先の会社に立ち寄ることになり、朝の支度をゆっくりして出かける予定になっていた。支度中にスマホに取引先から直接電話があり、三時間ほど打ち合わせの時間を遅らせてくれないか、と言ってきた。
 仕方なく、自宅で時間を潰すことになったが、テレビを何気なく見ていると、好きな俳優のベッドシーンが出てきた。ここのところ忙しく、身体の欲望を満たしたことが無かったためだろう、自然に手がショーツの中に伸びて、いつもにように快感へと自分を導いていった。いつか啓介に黙ってこっそり通販で買っていたバイブレータを使おうと思った。
 何か月か前に、夜ムズムズしてどうしようもなかった時があり、そのとき啓介が隣で寝ているところで、背を向けてバイブレータを使ってオナニーしたことがある。はらはら気付かれないようにしながらバイブを使って慰めるのは少し刺激的で、声が出せないことが興奮を高めるのを知ったのもそのときだった。
 今日はあの時のことを思い出して、義父の啓一からいじめられようかな、とバイブをクリトリスに当てた。ブルブルと小刻みに震えるバイブは奈岐のクリトリスを刺激し、すぐにあそこが濡れてきた。愛液をたっぷり掬い取って、クリトリスに付けた。そしてまたバイブをつけて、歳はとっても男らしい啓一に抱かれるさまをイメージした。啓一のモノは大きく固かった。
「あん、あ〜ん、、、あん、、、、お義父さ〜ん、、、、」
「気持ちい〜い、、、、もっといじめ、、、て〜、、、」
シックスナインであそこを指と口、舌でいじめられながら、奈岐は大きく固い啓一のモノをフェラで逝かせようとしていた。
バイブの刺激のせいか、久しぶりのせいか、もう逝きそうになっていた。
「あ〜あ〜あん、、、、、逝くウ〜、、、ああ〜ん、、、、」
バイブを強くはやいモードに変えた。すぐにバイブの気持ち良さに頂点に達しようとして、奈岐は義父のおちんちんをあそこに入れて騎乗位でしごいている姿を思い描いた。
その時スマホの電話が鳴った。奈岐ははやく逝くようにさらにバイブを強めた。
「お義父さ〜ん、、、、、私の中へ、、、、な、か、、、へ、、、出して!、、、逝くウっ逝くっ!!」
 果てて一応の満足が得られたあと、慌ててスマホを取ってみると取引先からだった。

 すぐに電話を掛け直すと、予定を変え直して悪いが、出来るだけ早く打ち合わせできないか、というものだった。
 とるものもとりあえず、オナニー後の乱れがないかを注意し、支度をし直して服装なども用意していたものをそそくさと着用して駅へと出かけた。電車に乗る前に、取引先に着く予定時間を連絡した。先方の希望の時間に何とか間に合うようだった。
 取引先の最寄駅からも急いで歩いていくと時間に2、3分の余裕があったので、少し呼吸を落ち着けてから門を入り、受付に来意を伝えた。
 応接室に案内されると間もなく、常務の新庄睦夫が入ってきた。いつもは先方の部長とこの新庄の二人が相手だったが、今日はこちらサイドも課長が不在で用事の関係で奈岐がひとりで来た、ということでこういう形になった。
 
「やあ、わるかったねえ、Tさん、ちょっとバタバタしてて」
 Tというのは、奈岐の苗字である。
「いえ、常務。私も少しバタバタしましたが問題ありません」
それから、仕事の内容を二人で机を挟んで打ち合わせた。話はさほど複雑ではないが資料を必要として、細かい字で敷き詰められた資料を丹念に確認していくことが必要だった。それはいつものことだったが、今日は新庄と二人きりの密室で机の上にある資料を間に挟み、頭同士が触れあうようにして話を続けた。頭が一瞬当たったように感じられ、新庄は小さく、
「あ、すまん」と言い、
奈岐も
「すみません」と言った。
それからは頭同士が当たらないよう、すれ違いの位置で資料に見入るようにした。ところが、その位置になったはいいが、新庄が頬を寄せてくるようになった。
奈岐が来る前にオナニーをしていたせいでなにかフェロモンのようなものを自分が放出しているのではないかと思って少し顔が火照った。


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