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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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甘い同棲生活@-4

加奈子はそっと、理央の股間に触れる。
珍しく、柔らかなそれ。

「むぅ。マジだ」

下を向いて、残念そうに言う。

「ふふ。今日の木綿子ちゃんのお泊まりのために調整してくれて、しばらく残業続きだったもん。疲れてるのよ。お水たくさん飲んで、ゆっくり休んで」

そう言って加奈子はバスルームへと向かったのだった。







(ーーんん、喉カラカラ……)


木綿子が目を覚ました。
どれくらい時間が経ったのかわからなかったが、ふすまが少し開いていて、光が漏れている。
若干頭も痛い……。
コンタクトをつけたまま、寝てしまって、目もしょぼしょぼする。
だが、いつの間にか着替えている。


(あ、中村さんが着替えさせてくれたんだっけ……)

枕元にペットボトルがあることに気づき、水を置いておく、と言われたことを薄ら薄らと思い出す。
それに手を伸ばしてごくごくと音を鳴らし水分補給をしながら、横に目をやると……


もう一枚並べられた、木綿子が使っている布団の隣には、加奈子ではなく、理央がぐぅ、ぐぅ、と小さないびきをかいて眠っていた。
枕元には理央がかけていた、メガネが置かれている。

ごほっ!と思わず水をこぼしそうになった。


(えっ、中村さんは……?!)


ペットボトルを置いて、酔った頭なりに気持ちを落ち着かせようとするが、ふすまの奥からパタパタとスリッパの音がする。
嫌な予感がして、木綿子は布団の中に潜り込んだ。

「理央、電気つけっぱなしで上に上がったのね……。大丈夫かな」

向こうの灯りが消える。
ふすまが開く音。

理央、と呼ぶ加奈子の声は、心做しかいつもと違って艶っぽかった。

木綿子はそう思った。

だが、どきどきするのはそんなところではない。

「……理央、そこで寝るのは……まずいなあ」

木綿子の心臓がばくばくと跳ね上がりそうになる。

別に、木綿子が誘った訳でもないし、状況的に絶対に何かされたわけでもない。
加奈子の独り言から推測するに、相当酔っていて、加奈子がいつも寝ている布団の中に潜り込んだくらいの気持ちだったのだろう。

ふすまを丁寧に閉める音がした。

「ん、起きて」

先程の独り言よりも近い距離で、加奈子の声がする。
木綿子が思う以上に、加奈子の声は穏やかだった。
もし、木綿子と付き合っている亨が、間違って加奈子の隣で寝ていたら怒り心頭だと思う。

ぱちぱち、と頬でも叩いているのだろうか、そんな音がした。
木綿子は背を向けて、寝たふりをしている。

「お水、持ってきてあげよう」

加奈子が出る時にふすまの開く音、部屋に入ったあとにはーー開けたままだったのだろう、ゆっくりと閉じる音がした。

「理央。起きられる?」

「ん?んん……」

衣擦れの音が聞こえる。
加奈子がゆっくりとだが、強引に布団を剥がしたらしい。

「ん、加奈子……?」

「起きられる?上、行ける…?」

心配そうな声。

ペットボトルのキャップを開く音がした。


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