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【青春 恋愛小説】

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渚〜夏の行方〜-2

「あれは二、三日ほど前だった………あの時俺は先生に頼まれてプリントを運んでいた………とその時!!俺はプリントを落としてしまった!!もちろんのことプリントは辺り一面に散らばった……あぁ俺は馬鹿だ……よりにもよってこんな人の多い場所で…………その時!!彼女……山田沙耶さんが飛ぶように近づいてきて拾うのを手伝ってくれたんだ……拾い終わって彼女ははいっと言って俺にプリントの束を渡してくれた……その時の笑顔と言ったら……あぁ…その時初めてプリントを落として良かったと思ったよ……これは運命なんだとも……」





「ベタだな」
「うんベタね」

「!!なんてことを!!いいさ!俺の恋はもう始まってるんだ!その証拠を見せてやる!!バカヤローー!」

扉を開けたまま護はさって行った


「大丈夫かな?」
「大丈夫だよ、あいつは強い」

「ねぇ……偲」
「ん?なんだ」
「運命って信じてる?」
「……そうだな、運命は自分で切り開くものだけどな……その人生の中で出会った人は運命だと思う」

「わかりにくい」
「ようするにお前と出会ったのは運命ってことだよ」


「じゃあ証拠見せて♪」
「え?」
「私が好きって言う証拠♪」

ハァ
「わかったよ……」


渚の唇にキスをそっとした
けれどそのキスは今までしてきたのとは違う……激しいものだった

「んっ…ハァ……偲……んん」


数分ののち
二人は離れた


「うん……わかった……」
「だろ?」
「偲」
「ん?」
「大好き」
「ハハ、俺も」




護のおかげかな……
俺達はまた近づけた気がする




つづく


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