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【青春 恋愛小説】

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渚〜出会いの春〜-1

高校の入学式から約一週間

学校にも馴染み昼休みに屋上で寝るのが俺の日課になった

今日もいつものように屋上の芝生の上に寝転がる

春だからであろう
風が気持ち良い
寝るにはうってつけだ
目をつむって少しすると、ふと鼻歌が聞こえてきた

きになって目を開けようと思ったが
なぜかその鼻歌が心地よく
ずっと聞いていたくなった

「なぁに?おかしい?」
「え?」
「にやけてるから」

どうやら無意識ににやけていたようだ

「あぁ、ごめん。なんか鼻歌が心地よかったから」
「アハハッ、なによそれぇ」

起き上がると二三歩のところに女の子が笑いながら立っていた

肩まで伸びていて少しだけボサっとしている髪
黒くてどこか不思議な感じがする瞳
スラッとしていて抜群のスタイル


「寝るの好き?都魅夜君(つみや)」
「うん、そっちは鼻歌好き?前川 渚さん(まえかわ なぎさ)」
「あ、知ってたんだ」
「まあね、クラス同じだしな」
「へぇ〜、ところでなんで鼻歌でにやけたの?」
「…………んじゃ」
「あっ!ちょっと待ってよ!」




それから俺達は親友とも言えるほど仲良くなった

前川はスポーツ万能で頭脳明晰&スタイル、顔とも全て完璧だったから俺は周りの男子に羨ましがられた

「お〜い!偲ぅ〜(しのぶ)」

大抵は前川から声をかけてくる
「おう!なんだ渚」
「帰りにカラオケよってかない?」
「今日部活だけど……」
「終わったら」
「無理矢理だな…」
「いいじゃん」
「わ〜たよ」
「んじゃ部活終わったらね」


それから何人か他のやつらを誘って合コンみたいなカラオケをすることになった





部活も終わって俺は渚を探していた

ふと校庭から学校を見ると教室の電気がついていた

「あそこか……」
渚以外は皆部活をやっており渚だけがまっていたのだ

教室につくと渚が机に突っ伏して寝ていた

「寝ちまったか……」

寝ている机の前の席に腰を下ろす
「おい、渚」

頭を優しくなでた


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