少女の決意-5
「――えへへ、飲んじゃった」
そう言いながら、彼女はペロッと舌を出し、アーンと口を開いて中を武司に向けた。
「……茉由」
心配げに娘を見る武司。その表情を見て取った茉由は、不安を感じた。
「ええと、精子って飲んじゃいけなかったの?」
「いや、別に毒があるわけじゃないから、全然平気だよ」
健康な男子の精液であれば、無害であると聞いたことがあった。
「そっか。よかった。パパが心配そうにするから、わたし不安になっちゃった」
「びっくりしたんだよ。どうだった?」
「うーんとね……生臭くて、苦くて、あんまり美味しくなかった」
精液の味を思い出しながら、茉由は答えた。
「だろうね。もう懲りただろ?」
娘の頭にポンと手をやり、苦笑混じりに言うと、
「んー、でもパパのだと思ったら、イヤじゃないよ? また、飲んでもいい」
彼女は伏し目がちに答えた。その視線の先には、まだ萎えることのない、父親の怒張がある。
「パパのおちんちん、まだ大っきい……」
「続き、まだする? それとも、もうやめにする?」
射精後の満足感からか、二人の行為に茉由がすでに満足しているのであれば、この先は次回への持ち越しでもいいと武司は思っていた。
だが、そんな彼の意に反し、
「ううん。わたし、もっとパパとエッチしたい」
娘は紅潮させた顔で言った。少女はさらなる性体験を求めていた。
ピチャピチャと、淫猥な水音が寝室に響いている。
あらためて武司は、まだ未発育な娘の陰部への口淫――クンニリングスを施している。そこが自分の分身を受け入れられるようにするためである。
先ほどまでの愛撫により、少女の未熟な女性器はほんのり赤みが増していた。
武司は娘の陰部に唾液を注ぎ込み、舌先で馴染ませるように舐め回した。
「ん、んん、んあ、パパ……気持ちいい」
茉由の口から、鈴の音のような喘ぎが漏れる。
彼女のそこは、唾液と愛液で充分すぎるほど潤っていた。
(そろそろ大丈夫か……)
ゆっくりと指を差し入れてみる。すると幼膣が広がり、それを咥え込んだ。そこはだいぶ解(ほぐ)れていた。
「――ん! くっ」
しかし、少女の顔は歪む。
「まだ痛いか……」
心配げに武司が声を掛けると、
「ん……ちょっと痛いけど、大丈夫」
娘は眉根を寄せる。
「無理しなくてもいいんだよ?」
「でも……初めての時って痛いんでしょ? 少しは無理しないと、いつまでも出来ないよ」
内心、怖さを覚えながらも、茉由は自分に言い聞かせるように答えた。
「分かった。それじゃ続けるよ?」
そう言うと、武司は指の侵入を再開した。ゆっくりと、奥へと。
「……んあっ」
声を上げる茉由。だが、痛がっている風ではない。
やがて、彼女の幼い秘孔が父親のゴツゴツとした中指を全て飲み込んだ。
「茉由、指が全部入ったよ。大丈夫?」
「うん、平気。それほど痛くないかも」
娘の返事にほっと胸を撫でおろすと、武司は指を出し入れし、腟内を少しでも広げるように抽送させる。
「んっ、んんっ、あっ、あ……」
善がる茉由。痛みより、快楽が上回っていた。幼膣はさらに愛液を滲ませ、グチュグチュと指の出入りに合わせて膣口から溢れ出る。
(これだけ濡れていれば、もう頃合いだろう)
武司は指を引き抜き、娘の両腿を持ち上げ、左右に開く。
「茉由、今度はこっちを挿れるよ」
そして自分の股間を彼女の性器の間近に寄せた。
父親が次に何をするのか、茉由には分かりきっていた。
「うん、パパのおちんちん、アソコに挿れて……」
武司は分身に手を添え、充分潤った彼女の陰唇に当てがい、亀頭に愛液を塗りたくるように擦り付ける。
(……もうすぐアソコにパパのおちんちんが入ってくる)
茉由はほんの少しの不安と、それ以上の期待をつのらせた。
「茉由……茉由の処女、パパが貰うよ」
言いながら娘の手を取る武司。
「うん、パパに……茉由の初めてをあげる」
彼女はすぐにギュっと握り返してきた。
その反応を確かめると、武司は腰を進めた。亀頭の先が、小さな膣口のおちょぼ口に触れ、徐々に押し広げていく。
「んあっ、痛っ……」
少女の顔が仰け反り、歪んだ。
「我慢して」
「……うん」
優しく声を掛けながら、腰を進める。すぐに陰茎の侵入を拒むよな狭さを感じた。
処女膜、膣内で一番狭い場所だ。ここさえ乗り越えれば――
ゆっくりと、それでいて力を込め、突き挿れていく。
「はあ、はあ、はあ」
胎内の異物感に、茉由の呼吸が荒くなる。
「んんっ、んあっ」
そして亀頭が、ついに膣奥に侵入した。男を知らない処女膣の、その未踏の地に足を踏み入れたのだ。
「ああ……茉由、先の方だけ入ったよ。大丈夫? 痛くないかい?」
「……はあ、はあ、うん。まだ大丈夫」
彼はさらなる挿入を試みる。初めて男を受け入れる膣粘膜が分身に絡み付き、圧迫感を与える。
(なんて、狭いんだ)
武司は、まるで強く握られているかのような締付けを陰茎に感じた。だが、事前の愛撫により、滲み出た愛液でヌルヌルのそこは、抵抗することなく男性器を飲み込んでいく。
ほどなくその先端に、コリっとした硬い感触が触れる。少女の子宮口だ。
「ふぁ、ああん、はあっ」
やはり子宮口の周囲は感じるのだろう。茉由はひと際高い嬌声を上げた。