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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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BLACK BOXを守る者-8

若菜が乗る車は常磐道を走る。若菜は窓の外を眺めていた。
「ねぇ中森君…」
油断してウトウトしていた中森はビクッとする。
「は、はい…」
「中森君ってSPの仕事して長いの?」
「そうですね、22の時からやってるんでもう10年ぐらいですかねぇ。」
「10年かー。10年前って言ったら私は28歳ぐらいかー。そん時の私、見せてあげたかったわー。ピッチピチよ?」
「そ、そうですね…」
「あ、今28はもうピチピチとは言わないだろって思ったわよねぇ??」
「お、思ってないですから!?」
「フフッ、まぁいいわ?10年前かー。私が1人の人間に対して最高に執着してた頃…、この手で初めて人を殺した頃よねぇ…」
「…」
「今、重い、って…」
「思ってませんからね??」
「アハっ!先読みしたわね?さすがぁ!」
「そりゃどうも…」
頭をかく中森。表情は穏やかな為、少し昔の話を懐かしんでるだけかと思った。
「そうですね、自分がこの仕事につく少し前、ある女刑事が犯人を射殺したと言うショッキングなニュースが日本中に駆け巡りました。それがあなたの名を知った初めての日でした。」
「どう思った??刑事がいかなる理由があろうとも、初めから殺す気で犯人を撃った事を。」
中森は慎重に言葉を選ぶ。
「犯人側は容赦なく人の命を狙って来ます。無差別に。だが警察はそう言う訳には行かない。いかなる理由があろうと故意に人の命を奪ってはいけません。それがどんなに凶悪な犯人であろうと。あなたの選んだ選択は明らかに間違っていたと思います。すみません。」
そんな中森の言葉に若菜はニコッと笑う。
「その通りね。明らかに私は間違った選択をしたわ?いいとこよ?中森君のその素直なトコ。」
「すみません。」
「フフッ。そんな人間を警視総監に選ぶ理由って何かしらね…。普通あり得ない。警視総監候補なら他にいくらでもいる。なのに何で前科者をわざわざ警視総監にするかな…」
素直な中森の意見が聞きたかった。
「様々な状況の中で、悪い事は悪いとはっきり言える事が世間から警察に求められる事です。あなたは色んなプレッシャーに負けずにそれをはっきり言えるし行動で示せる人です。その点で俺は今の日本に上原若菜意外に警察のトップになれる人材はいないと思いますが?」
「そうなのかなぁ。まぁ中森君にそう言われたら自信になるけど。」
そう言って笑った若菜に、何故今そんな話をするのかと不思議に思った。


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