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若かりし頃
【学園物 官能小説】

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先輩から-1

あと少しでクリスマスになるころ、僕はテニス部の一年先輩で今は高校一年生の先輩と町のデパートで偶然出会いました。ママと買い物に来ていて、ママが僕と腕を組み嬉しそうに話しながら歩いている時に、前からどこかで見たような女性がお母さんらしき人と歩いてきました。そしてその女性が僕に、「やあ、近藤君でしょう?私、テニス部の庄司よ。ほら一年先輩だったでしょう?」と急に声を掛けてきましたのでびっくりして、「はい、近藤です、先輩元気そうで。」
「うん、元気よ、近藤君テニス上手だったから覚えていたのよ。私たちの年代よりもうまくて試合にもよく出ていたでしょう?」 「あ、いえ、そんな、・・・。」 「まあ、お母様と仲良しなのね、腕なんか組んじゃって。お母様、私テニス部で一緒だった庄司萌絵です。中学の時は近藤君によく負けていたんですよ。」 「へえ、この子クラブのことはほとんど言わなかったから、そうなんですか。」
「はい、年下だったけど女子のみんなから憧れられていたんですよ、近藤君、男前だし、体格もよかったし、頭もいいし、・・・。私もその一人ですけど。」 「まあ、嬉しいわね、息子のことをそんな風に言ってくれるなんて、ありがとう。」 「いえ、本当ですよ、私近藤君に憧れていたんですよ。だから久しぶりに会えて凄く嬉しかったです、今日は。」 「せ、先輩、恥ずかしいからあまり母の前で言わないでくださいよ。ぼ、僕、困ってしまうじゃないですか。」 「本当のことだからいいじゃない、ね、今度ゆっくり会って欲しいなあ、私。お母様いいですよね。」 「え〜!ぼ、僕、・・・。」 「まあ、博、はいって返事しなさいよ。この子ったら照れちゃって、ねえ、庄司さん、この子にまた会ってあげてくださいね、ほら電話番号くらい教えないと。」 「う、うん。」と僕は電話番号を書いたメモを庄司さんに渡しました。「今夜電話するから絶対に会ってね。約束よ。」 「は、はい。」

その日の夕方、ママと夕飯を食べている時に、庄司先輩から電話がかかってきました。「近藤君、今日はありがとうね、私凄く嬉しかった。お母様も素敵な人ね。」 「は、はあ、ありがとうございます。」 「ねえ、今度のクリスマス、何か予定があるの?」 「え!あ、いえ、何もないです。はい。」 「そ、良かった、じゃあさ、朝から私とデートしてよ、私も予定がないの。ダメ?」 「いえ、よ、喜んでいきます。」 「よかった、じゃあさ○○駅で朝9時に、いい?」 「はい、絶対に行きます。」

クリスマスの当日、僕は心うきうき○○駅までやってきました。約束時間の少し前に行き待っているとすぐに萌絵さんもやってきて、「よ、待った?」 「いえ、僕も今来たところです。」 「よかった、何処に行こうか?」 「いえ、何処でもお供します。」 「また、そんな言い方をしないで、先輩って言っても一つだよ、タメ口でいいよ。じゃあさ、あそこのテーマパークへ行く?」 「はい、喜んで。」僕の腕を取り萌絵さんは嬉しそうに、「私さ、年下だったけど君に憧れていたんだよ。二年になった時に君がテニス部に入ってきて、私、一目で惚れちゃって・・・。でもほら、いろいろあるじゃん。同年代の男子とか女子とかうるさくて、声がかけられなかったんだ。この前あそこのデパートで出会った時凄く嬉しくて飛び上がるほどだったんだよ。お母様も美人でスタイルもいいし、親子でなんか目立っていたもの。それに仲良く腕なんか組んで・・・。ごめん、私、話し過ぎだね。近藤君とデートが出来るなんて凄く嬉しくてさ興奮しちゃって。」 「あ、いえ、・・・。」
僕は腕を組まれて緊張してしまって何も言えませんでした。だって僕もずっと憧れていた先輩でその先輩とデートをしているんですよ。緊張しないはずがないでしょう。もし友達とかに見られたら後からなんて言われるか・・・。

電車の中で一緒に並んで座った時、「ねえ、どうしたの?凄く緊張しているけど。」 「は、はい、ぼ、僕、先輩にずっと憧れていたんで、こうして一緒にいるだけで緊張してます。」 「嘘、そうだったの、じゃあ中学の時に声を掛けてくれればよかったのに。」 「そ、そんなことをしたらみんなから袋叩きにあいますよ。だって庄司先輩男子のみんなが憧れていたんですよ。僕なんかが声を掛けられるはずがないですよ。」 「まあ、いいか、今日こうしてデートしているんだから、ね。」と僕の肩に頭を寄せて体を付けてきました。
でもそのテーマパークはクリスマスと言うこともあって中に入ることすらできないくらい込み合っていて、「どうしようか?チケットも買えないくらいに混んでいるし、どこかほかにしようか?」 「はい、僕は一緒にいれるんならどこでもいいです。」 「うん、そうだね、初めてのデートだもの、何処だっていいよね。」
また電車に乗って今度は町の近くの広い公園にやってきました。それでゆっくり歩きながら話をしたり、ベンチに座って話をしたり・・・。お昼になったのでコンビニでサンドイッチやデザートなどを買って公園で食べてゆっくりとしていました。僕にはそれだけで充分すぎるくらい楽しい時間でした。
「今日はね、パパとママが家にいないの、私が君とクリスマスデートだって言ったらね、じゃあ私たちもって二人でクリスマスデートに行くんだって。だから夜遅くまで帰ってこないのよ。どうする、もう寒くなってきたし何かお弁当とケーキでも買って家に来る?」 「え〜!い、いいんですか?僕一応男ですけど。」 「え!そう、男だね、じゃあ、クリスマスプレゼントに私の体をあげる。どうかしら?いらない?」 「と、とんでもない、そんなことをしたら・・・。」 「なによ、そんなことをしたら?」 「いえ、いいです、じゃあ、僕の家に来ませんか?」 「嫌、私、君と二人だけでクリスマスを過ごしたいの。分かる?」 「え、そ、え〜!ほ、本当に?ぼ、僕、・・・。」 「よし、うちに行こう。おいで。」 「は、はい。」


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