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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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THE BLACK BOX-1

ジョギッ、ジョギッ…、そんな音が病室に響く朝。華英と白澤が心配そうに見つめるのは若菜だった。
「だ、大丈夫ですか…?誰かにやって貰った方が…」
ハサミを頼まれた看護婦も心配そうに見つめる。
「上原さんのトレードマークのロングヘアが…。」
若菜は自分でチリチリになった髪を切っていた。
「美人はどんな髪型でも美人だから♪」
全く気にしない若菜は鏡を見ながら自らの髪を切って行く。
「うん、チリチリなくなったわね♪」
腰まで伸びていたトレードマークであり自慢の長い髪はバッサリと切られ肩ぐらいまで短くなった。
「こーゆーの、ボブヘアーって言うんでしょ?なかなか似合うじゃん♪」
逆に周りの方が床に落ちた髪にがっかりしている。若菜は長髪を失った事をあまり気にしてないようだ。
「あー、勿体ない…」
華英の方が肩を落としていた。
「何で華英ちゃんががっかりするのよー♪」
「だって…。上原若菜と言ったら美しい長い髪、だから…」
「これからは、上原若菜と言ったら美し過ぎるボブの女よっ!これがNEW若菜♪」
NEW若菜と言う言い回しが昭和っぽいなと思ったが口にはしなかった。だが若菜は新しい髪がまんざらではない様子で鏡を見て笑みを浮かべていた。
「あのー、上原さん…」
看護婦が話しかける。
「なーにぃ?」
看護婦はモジモジしながら言った。
「切った髪、貰ってもいいですか…?」
「えっ?髪の毛??」
「は、はい。」
「何で髪の毛なんか…」
「上原若菜は私達女性の憧れでありシンボルです。そんな方の髪の毛です。もし貰えたら家宝にもなりますから!それにお守りにもなると思います。下さい!お願いです、下さい!」
「い、いやー。私の髪の毛なんか…」
「お金なら払います!」
「そ、そこまで!?お金なんか要らないけど…」
「じゃあ是非!!」
「い、いいわよ…?」
「ありがとうございます!!」
看護婦は若菜の髪の毛を拾い集め、タオルにくるんで嬉しそうに病室を出て言った。
「さすがですね。髪の毛まで欲しがられるなんて…」
華英は若干引いていた。
「お守りとか言ってたけど、魔除け的な?」
若菜は自虐した。
「確かに!変なモン全部ブロックしそう!」
華英が笑った。
「何よー、もーバカにしてぇ。」
イジられて笑う若菜。病室は朝から笑いに包まれていた。


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