投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

Twin Guns 無敵の女刑事の最初へ Twin Guns 無敵の女刑事 503 Twin Guns 無敵の女刑事 505 Twin Guns 無敵の女刑事の最後へ

消えた西進不動産-11

「俊介は?あの子電話にも出ないのよー。」
何回かかけたが息子からは返事がなかった。
「あ、救急車の中で電話がありました。こっちに来るって言ってたんですが、それよりも爆発の捜査をしてとお願いしたんで、今捜査に当たってます。」
「あ、そうなのね。私、薄情ねと思っちゃったわ。」
「いえ、いの1番に電話くれましたよ、俊介。」
「じゃあ良かった♪」
安心した亜希子。そんな家族の愛を微笑みながら白澤は見つめていた。白澤にはもう家族はいないし独身だ。かけつけてくれる人は誰も居なかった。華金も若菜も自分らの事でいっぱいで白澤を気遣う余裕がなかった。

「白澤さんも無事で良かったです。」
えっ?と言った顔で見上げると、目の前に華がいた。
「あ、いや…ありがとう。」
照れてしまった白澤。
「わ、私の名前を??」
確か初対面のはずだ。だが自分の名前を口にした華に少し驚いた。
「姉が仕事の話をしてるのはいつも聞いてるので、華英ちゃんと一緒に捜査してる白澤さんの事も知ってます。お会い出来て嬉しいです。」
「あ、ああ…、こちらこそ…」
恐縮気味に頭を下げる白澤。
(へーっ…)
感心したのは若菜だった。全く興味なさげにyourtubeばかり見ていると思っていたが、意外だった。
「すごく紳士的で優しい方だと聞いてます。ホントに無事で良かったです。」
「いやー、ヤバいなぁ、何か嬉しくて涙が出そうだよー。」
冗談っぽく言ったが、本当に涙が出てそうなぐらいに嬉しかった。華が話しかけたおかげで白澤は三島家、上原家の家族の輪の中に入り談笑出来たのであった。
(華もいつのまにか立派に成長したのね。)
華の姿はまるで娘のように嬉しかった。
「華ちゃん、抱っこ!」
静香にせがまれ華が静香を抱っこする。静香がすっかり懐いていると言う事は若菜が見てない所で華の面倒を良く見ていると言う事だろう。太一同様、華も加藤綾美の助けは借りたが、母親がわりに世話をして来たつもりだ。マギーもそうだが、憎まれ口を叩かれて嬉しい人間は大切に思う。これからもやりがいのある口喧嘩をするのが楽しみで仕方ない若菜であった。

やがて家族は帰り、夕食をとり、3人で他愛のない話をして就寝した。
(これではっきりしたわ…。高嶋謙也はアレを狙ってるのね。高嶋謙也より早くアレを取り戻さないと…。)
若菜に今回の爆発は西進不動産を爆破する事ではなく、自分を狙ったモノだと言う確信を持ったのであった。


Twin Guns 無敵の女刑事の最初へ Twin Guns 無敵の女刑事 503 Twin Guns 無敵の女刑事 505 Twin Guns 無敵の女刑事の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前