佐久間亨の憂鬱③ー番外編-7
「ん、んんぅ」
密着した唇と唇の間から甘美な吐息が漏れる。
木綿子は唇を離して、亨の耳元に唇を寄せた。
「あ、んん、佐久間く、んっ、イキそ……う」
もっと鳴かせたいと、亨は右の乳頭にしゃぶりつく。
舌先で木綿子のそこを弾いて、コリコリと固くなり、尖った陰核にも皮の上から刺激を与えてやる。
「ぁあっ、両方、されるの、気持ちいいっ、んんっ、佐久間くんっ……！」
亨の腕に、ぎゅうぅっと爪が食い込む。
「あ、んんっ、いく、いくっ……！」
木綿子は咄嗟に亨の頭を抱え込み、体を仰け反らせた。
それでも亨は、さらなる快感を与えようと、蕩けきったそこに指を挿入する。
「や、んっ、あぁ、だめ、またすぐいく、それっ」
指を中まで入れ、指の腹に少し力を加えて、いい部分を擦りながら抜き差ししてやる。
熱くてジンジンと爛れたそこは、亨の指を締め付けている。
「ナカ掻き回されて、あぁ、んんっ、ぐちょぐちょ、言って、やらし……いっ………んんっ、気持ちいい……！」
がくん、がくん、と木綿子が激しく体を震わせながら絶頂に達した。
亨はその姿を見て我慢できなさそうに、側にあるコンドームをペニスに装着する。
木綿子の息が整わないうちに、それを押し当てて、突き立てる。
「ーーあ、あぁっ……！」
思わず大きな声を出しそうになった木綿子は、口元を手で押さえる。
亨はそんな姿を見て、脚を開かせ、さらに奥まで届くように木綿子に体重をかけた。
ずるん、と奥まで入り込むそれが、木綿子の子宮口を刺激する。
「ん、くぅ、んんっ」
頭に敷いている枕の端を折るようにして、木綿子は口元に当てる。
（遠月さん……俺のこと、ずっと見ててくれたなんて……）
バチバチと腰を打ち付ける音を響かせながら、とめどなく襲い来る快感の中、頭の片隅ではそんなことを考える。
激しく突きすぎて、木綿子の体が仰け反り、腰が浮き上がる。
結合部は真っ赤に充血して、木綿子の毛がないそれはぱっくりと広がり、いやらしく亨のそれを咥えこんでいた。
「ん、んんっんんっ……！」
絶頂に達したのか、木綿子は亨の腹を左手で押さえて、腰を動かさないように一旦止めるような仕草をする。
亨が腰の動きを止めて、はぁ、はぁ、と荒い吐息を吐き出し、うっすらと細めで木綿子を見やる。
潤んだ視線と、亨の視線が重なる。
「気持ち……いい……佐久間くん……っ、んん、ナカ……すぐ…いっちゃ…う」
亨は自らの腹を押さえる木綿子の左手を、左手で引っ張り、右手で腰を押さえる。
そして再び腰をガツガツと打ち付けた。
大きな胸が、激しく揺れる。
「は、ぁあっ、ダメ、ナカ、おかしくな、るっ……！」