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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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佐久間亨の憂鬱Bー番外編-1




亨が木綿子と関係を結んでから、約一ヶ月が経った。
アラフォーの二人のことだ、特に連絡を取ることもなく、周りにそうしたことがバレることもなく、一ヶ月が過ぎたのだった。

十一月半ば、とある金曜日。

亨とは別の部署だが、とある企画のコンペに採用された若手の男性の後輩の慰労を行なおうということで、亨を含めた約十人ほどが飲み会に参加することになった。
特に亨はその後輩と仲がいいわけではなかったが、他部署との飲み会が珍しく、参加してみようという気になった。
それだけではなく、木綿子がその後輩と同じ部署におり、飲み会に参加すると伝え聞いたからでもあった。

また今回は亨と同じような理由で、加奈子も参加するということで、そのお目付け役(?)なのか珍しく理央も飲み会に来ると。

「もう、僕、加奈子以外の女の子に自制できるもんっ」と訳のわからないことを言っていて、亨は苦笑したのだったが。

居酒屋では、座敷の席で、六人、六人の対面席になっていた。

亨の隣には加奈子と、理央、トイメンとはいかなかったが、右の視線の先に木綿子がいる。その隣にはコンペに採用された男ーー確か亨より十ほど年下だったはずだ。

亨は若い男が気になって仕方がなかった。
酔い出してからというもの、男の右隣に座る木綿子に体を寄せていたからだった。
木綿子はその度、肩をはたくようにしていた。


(嫌だな…。遠月さん、大丈夫かな)


隣の席の加奈子もそれを気にしているようだった。
一方、理央はへらへらと笑って、周りの女性社員と談笑している。
周りの女性社員は、理央が飲み会に来ることが珍しく、嬉しいのだろう。

「ちょっとトイレ」

笑いながら、よろよろとトイレに立った理央を、加奈子がちらりと見たような気が、亨にはした。
そして、それに対して返すように理央がぽんぽん、と加奈子の肩を叩く。
理央がトイレに行ったのち、ついに木綿子の背中に男が手を回す。

「遠月さんってめっちゃいい体してますよね」

露骨に下品な言葉を言い、背中を撫でる仕草をする。

「コンペ、通ったんだからご褒美下さいよっ」

「……体、触るのやめて」

木綿子が体をよじり、拒否するような態度を見せる。

「同じ部署じゃないですかぁ。祝ってくださいよ」

背中から腰に手を回して、ぐっと腰を引き寄せた。
周りに女性社員が多いこともあって、その空気に何も言い出せなかった。今日は彼が主役なのだから。

「許せねぇ」

ぼそっ、と亨が唇を噛みながら言う。
つい立ち上がって声を出しそうになったときだった。
力を込めた握りこぶしに加奈子がテーブルの下で、手を添える。

「待って」

「は?待ってって……」

見てられない状況なのに?
そう思っていると、ちょうど木綿子と、男が座っている座敷の、ふすまがバンっと開く。


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