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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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佐久間亨の憂鬱@ー番外編-4

そんなとき、おかわりした三人前のビールジョッキが席に到着する。
亨は枝豆をつまみながら、バレないように木綿子の顔をじっと見つめた。
ふわりとセットされた明るい茶髪から除く耳元には、ゴールドのフープのピアスがついている。
加奈子とは真逆なタイプで、おそらく若い頃にはそれなりに遊んでいたのだろう。
浮いた噂こそ聞かなかったが、彼女は年齢相応に落ち着きつつ、かなり身だしなみには気を使っている。
ーー最近、理央が加奈子と落ち着いたことで、遊び場に行くことが少なくなった。
木綿子を見て、どきんと胸が高鳴り、どこからともなく性欲が湧いてきてしまう。

理央が、落ち着いた「年上のオネーサン」に甘えたくなる気持ちが何となくわかった気がした。

「僕、一応会社で言ってないし、あんまり惚気られないから惚気けてもいい?中村さんは、本当最高なんですよ……。可愛すぎる」

両手で顔を隠しながら、まるで女の子みたいに加奈子を褒める。
亨のいかがわしい欲求が一旦止む。はっ、と亨は目線を木綿子から理央に移すことができた。

「ああいう真面目な人ほどエッチ凄そう」

クスクスっと木綿子が笑う。

「い、一応いとこなんで、その話題は避けてもらえると……」

「ええ?佐久間くんだって気になってるくせにぃ」

「さすがに生々しい話は亨の前だからできないけど。中村さんは、前にお付き合いしてた人と別れたあと、誰ともなかったらしいから。僕、大事にしてるつもりだよ。
中村さんとのそういう行為はコミュニケーションとして、少なくとも僕は楽しいと思ってるけどね。すごいかどうかはご想像におまかせします」

理央は笑いながらも、言葉を選んで慎重に話す。
遊んでいると言いつつ露骨に下ネタを話さない、理央のそういうところも亨は好きだった。

「ふふ、色んな女の子と経験してるヤリチンが満足してるって、そういうことよねえ。やだー」

「も、もぉ、遠月さん、からかうんだからー。今までしてきた女の子と違って、精神的な部分が大きいじゃないですか。僕、本当に中村さんのこと好きなので、コミュニケーションとして満足する部分が本当に大きいんです。
遠月さんだって、その辺の男と一回するより、恋人との一回の方が気持ちいいいでしょう?」

「最近彼氏いないし、忘れちゃったわよ」

ケラケラと笑いながら、再び木綿子はタバコに火をつけた。
亨は思わず、その指先を、その口元をじっと見つめてしまっていた。


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