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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side 優依 29-1

優美が運転する車の中
優依がため息をつきながら口を開く

「ふぅ…ゆきちゃんの問題はまだ残ってるけど
 白紙にすると…もっと最悪なことになってしまうのは
 だめだし」

優依の言葉を聞きながら
句美子は

「昨日のゆきちゃんの様子みると
 痛々しかったし…」
「かといって…おさむくんがゆきちゃんに気持ちがなくなってる
 それが1番の原因」
「うん 知り合って間もない…わたしの方を選ぶって
 ゆきちゃん 相当頑張らないとだめじゃない?」
「そーだね 年末にぷっつんしてから
 おさむくんがトラウマになっているんだけど」
「そんなに怖かったんです?」
「くーちゃんは うん あの場面みてないから
 実感沸かないかもだけど かなり酷かった」
「それほどに…」
「あの時はおさむくんも悪かったけど」
「ゆいちゃんばかりになって?」
「うん ゆきちゃんがする番だったのに
 わたしのおまたばかりに夢中に」
「そ、それは うん 怒りたくなる」
「わたしもゆきちゃんのを触ってるところ見てて
 もやもやしたことあるから
 いつもゆきちゃん こんな感じなんだろうなって」

そこで運転中の優美も口を開いて

「わたしもいじめてるから ゆきちゃんの気持ちはわかるけど
 度を超えちゃったのが痛いね」
「12日の夜の件…
 2月に入って…わたしもゆきちゃんも
 射精させてなかったけど
 おさむくんはわたしを求めちゃったのが」
「ゆきちゃんがするって言っていたようだし
 あそこで…ゆいちゃんがしたから
 余計に歯止めが利かなくなったのかな」
「そうかも それで童貞を奪うような発言
 完全におさむくんの気持ちが離れちゃったんでしょうね」

優依が冷静に分析して
ふたたび…ため息をつく

「ふぅ 昨日の放課後にゆきちゃんから
 わたしが最初というのも嫌と言われたけど
 あやおねえちゃんとくーちゃんはもっといやみたいだし」
「わたしを嫌がるのはわかるけど
 あやおねえちゃんは?」
「うーん 姉にとられるのもいやなのかなって」
「そ、そうですか…」
「だから…白紙に戻そうと思ったんだけど
 当のおさむくんがゆきちゃんを受け入れないとなると」
「うん はじめては好きな人としたいと言う気持ちが
 強いみたいだもん」
「そーね わたしが受け入れないなら
 誰ともしないって…ほんとに焦ったわ」
「考え方がマイナス思考すぎるもん おさむくん」

ぽつりと優美が言う

「うん わたしが全面拒絶するという
 最悪なことまで考えてて」
「ゆいちゃんとしては…その可能性はあった?」
「ゆきちゃんには悪いけど まったくなかったよ そんな考え
 そんなことしたら またお母さんの二の舞だからね」
「ゆ、優依 わたしを引き合いにしないでよ」
「実際にそうでしょ?」
「そ、それは わたしが疎遠にならなければ」
「だから わたしは拒絶はしない
 それで…ゆきちゃんがいらいらしていじめるなら
 甘やかすから」
「問題は甘やかすにも限界あると思うの」

句美子はそういった

「うん 一緒に住んでないから
 わたしがいないときにいじめていて…と思うと」
「うん」

そこに優美が

「さすがにこないだの件で
 ゆきちゃんもこたえてると思うから
 壊れるくらいはしないでしょ」
「そう思いたい ゆきちゃんどうするのかな」
「おさむくんの信頼を回復しないと
 むずかしいよね」

「「「ふぅ」」」

3人ともため息をついてしまう
そして車は橘家に着くのだった


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