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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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青年がしたかったこと-1

 まさか、と、さすがに私は恐怖した。
「いいのよ」
 青年のその部分に小さな空洞が出来るのを私は自分の舌で感じていた。もちろん、それは妻がその部分を左右に拡げたからなのだろうが、そうと分かっていても、それによって恐怖が薄れるなどということはなかった。もしそれが妻のものであっても無理だと思った。先ほどのことは妻の戯れだったのだ。しかし、彼はそのことを知らない。私がM男として、妻のそれを食べたのだと信じているかもしれないのだ。そして、彼は私がそうした性嗜好の男だと考えたかもしれないのだ。つまり、ここで自分が排泄したほうが私が悦ぶかもしれないと考えて、それをしてしまうかもしれないということなのだ。
「あの、わたし、初めてなんです。いいんですか」
「いいのよ。ねえ、アナタ」
 私は大きく口を開いた。その時、下腹部に違和感を持った。妻が自分の中に私のそれを押し込んだのだ。手も使わず、その位置を直したり、位置を合わせる工夫をすることもなく、いとも簡単に、お尻を少し下げただけで私のそれを咥え込んだのである。それが出来たのは、妻のそこが十分過ぎるほどに濡れていたからなのに違いない。
「あの、じゃ、じゃあ、お願いします」
 青年はそう言うと、私から離れ、妻と私の横で、まるで動物が交尾を求めるような格好になり、今まで、私の顔の上にあった尻を天井に向け高く突き上げた。妻と私は、互いに目を合わせてしまった。
 彼が望んでいたのは、私の口を便器代わりに排泄することではなかったのだ。私の舌と妻の手によって緩くなったそこに、私の小さな男を迎え入れたい、と、そう望んでいたのだ。
「この人、興奮し過ぎているから、そんなにはもたないわよ」
 そう言いながら、妻はベッドに押し付けていた彼の顔の下に、半ば強引に自分の下半身を差し込んだ。舐めさせようというのだろう、自分のその部分を、もう、熱い自分のそれと私の淫らな液によって溢れている、その自分の部分を、彼に舐めさせようと言うのだろう。
 私は立ち上がり、突き上げられた彼の尻を見た。まだ、蕾はわずかに開いているように見えた。しかし、私はホモではないのだ。そんなことが出来るのだろうか、と、そう思った。妻は青年を挟んだ向こうで、好奇の目を私に向けていた。彼女にしても、そんな行為を見るのは、初めてのことなのだろう。
 きっと、その蕾に先端を当てただけで私のそれは萎える、でも、いいじゃないか、私はホモではないのだ、そう言い訳けすればいい。そんなことを思いながら、私は自分の唾液以外には、ローションどころか石鹸さえ使っていない彼の蕾に自分のそれを押し当ててみた。それは意外なほど、あさっりと挿入されて行った。
「ああん、痛いの、痛いの、壊れちゃう。旦那様の大きい」
 これまで、私は、一度も、大きいなどと言われたことがなかったのだ。それも裏声の愛らしい声で言われているのだ。私は興奮していた。先ほどまで、彼の下でM男だったはずの私は、自分が逞しいS男になったかのような錯覚に興奮させられていた。
 どうだ、と、言わんばかりに、腰を突き出した。気分がよかった。私が腰を突き出すと、青年と妻が同時に声を上げる。私は自分が世界の支配者にでもなったかのような気分になっていた。脳が直接に刺激されているような快楽は、私にとって、はじめての経験だった。しかし、興奮しているのは私だけではない。三人ともに興奮しているのだ。妻はともかく、彼は、まったくの他人だというのに、何故か私は彼のことまで全て分かるような、そんな気がしていたのである。


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