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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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お漏らし-1

 素敵な音楽がそこにいる人たちを酔わせるように、妻の高音に響く喘ぎという音楽が私と彼を酔わせていた。私は性の世界に溺れ、思いもしないような行動に出るような人たちのことを理解していなかったが、その時には、それが分かるような気がした。この瞬間なら、どんな無理なことも出来そうな、そんな気がしたからだ。
 まだ、早い、と、そう思いながらも、私は自分を制御することが出来ず、体位を変えて妻に後ろからインサートしてしまった。そして、すぐに妻を、まるで父親が膝に幼子を乗せるような格好で抱きかかえて、そのままベッドサイドまで移動した。冷静に考えると、この年齢になった私にそんな力があるものだろうか、と、そう思うのだが、妻の淫乱な声に心酔していた私は、そんなことは考えもせず、妻を太股に抱えたまま、ベッドの縁まで移動出来たのだった。それほど興奮したのだろう。
 座位の状態でベッドの縁で妻をインサートしたまま抱え、私は自分の両足の間に男を招いた。
「妻がもっとも好きなところを舐めるんだよ。慌ててはいけないよ。そっと舌を乗せ、じらせるだけ、じらすんだ。そうしたら、ゆっくりと、本当に、ゆっくりと、その舌を上下に動かして、そこでも、やっぱり、じらすんだよ」
「ダメよ、アナタ、恥ずかしいものが、ああ、もう、我慢が、アナタ、ごめんなさい。私、こんな恥ずかしい女じゃないはずなのに、ダメ、抜かないで、抜いたら、その、意地悪しないで、ああ、ああ、ああ」
 それを潮吹きと言ったりするのかもしれないが、妻のそれは明らかにお漏らしだった。私が意地悪く自分のそれを抜くと、その度に妻はオシッコを漏らしたのだ。それも、敏感な部分を舐めている男の顔に向かって、勢いよく漏らすのだった。
「アナタ、何なの、これ、嫌らしい。嫌らしい、こんなこと。どうしてなの。この人、どうして私のオシッコを顔に浴びて平気でいるの。ねえ、見て、私のオシッコなのよ。オシッコで顔をぐしゃぐしゃにしているのよ」
 そう言いながら、妻は私のそれを受け入れたまま、両手で男の顔をまさぐるように撫で回した。男も妻のオシッコで汚れているのかもしれないが、それでは妻だって自分のオシッコで自分の両手を汚すことになっているではないか、と、思ったのだが、その時の妻は、私以上に興奮していて、そんなことを考える余裕などなかったようだった。
 これなら、私が空想していた行為に至れるかもしれない、と、私は、その時、そう思った。もちろん、そんなことは口にはしなかったのだが、妻は敏感になったその部分で、その私の興奮を感じとったように、身体を大きく仰け反らせるのだった。


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