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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side おさむ 3-1

時刻は夜11時過ぎ
まだパソコンの前に座ってるおさむ

(ゆきちゃんもゆいちゃんも寝ちゃってるだろうなぁ
 明日はゆいちゃんこれないし…)

「ふぅ…」

(そろそろ寝ようかな することもないし)

そう考えているときに
LINEが通知

(ん? ゆみちゃん…?)

届いたLINEをひらく

「こんばんは 起きてる?」

「うん 起きてる することないし寝ようかどうか考えてた」

「そうなのね もうねる?」

「せっかく、LINEくれたから起きてる」

「よかった…」

「なにかしたの?」

「ううん 用事と言うより会話したかっただけ」

「そ、そうなのね」

(ゆみちゃん…ぶり返しかねないから…どうすればいいの)

「優依とはメールしてるんだよね」

「うん…明日は生徒会で午後も学校みたいだし…これそうにないって」

「さみしい?」

「えっ? えーと…」

「やっぱり…さみしいんだ」

「うん…」

「わたしが疎遠にならなかったら…優依がしてくれてること
 わたしがしていたのかなぁ」

「うーん…たぶん、ゆみちゃんはそこまでしなかったと思う」

「えっ? 優依はいったいなにを…」

「それは言えない」

おさむの返信をみて
優美は…

(あの子 いったいなにをしてるの? わたしには出来なかったこと?)

「ゆみちゃんは…うちのことただの幼なじみとしか思ってなかったよね?
 片想いだったし うちは」

「あ たしかに…そうかもしれないね」

「その辺の違いだと思うから…ゆいちゃん こんな…うちなんかでも
 受け入れてくれてから」

「そ、そう」

(あの子…おさむくんのこと ちゃんと好きなんだなぁ
 そう考えると…わたしには…かぁ)

「やっと…ゆみちゃんのこと忘れられそうと思えたから」

「わすれたい? わたしのこと全部わすれてしまいたいの?」

(そんな寂しいこと言わないでよ)

「誰かを好きになっても…ゆみちゃんに戻るというパターンばかりだったし
 今まで…全部片想いばかりだったし
 ゆみちゃん ゆみちゃん ずっとは…」

「最後に会ったのが…今の優依くらいのころだったよね
 手紙とかもなにもしないまま…
 それでも…ずっとわたしのこと」

「うん 電話もちゃんと喋れないのに…だったし」

「そういうのが…わたしが迷惑だと思ってたの?」

「うん…」

「そうなのね あの頃 今みたいなネットが充実していたら
 こうやって離れていても会話できていたのにね?」

「うん 離れているから疎遠に…仕方ないと思うけど
 あの時にメールとかやれていたらって…」

「再会して…こうやってやりとりしてるけど
 おさむくんとしては…いやなの?」

「それは…また…ゆみちゃん病 ぶり返すのがこわいし
 ゆみちゃん 結婚してるし ゆいちゃんやゆかちゃんもいる」

(旦那や子どもがいるから…結局片想いになるから?
 片想いをずっとしてるからなおさらいやなの?)

「そっか…わたしに対する気持ちがぶり返すのが
 1番怖いのね」

「うん ゆいちゃんが忘れさせてくれてるのに…」

(優依…あなた おさむくんの気持ちを落ち着かせているんだね)

「優依がいてくれるなら…わたしとこうやって会話していても
 わたしに戻ることもないんじゃない?」

「あ…たしかにゆいちゃんがそうしてくれてるなら
 ゆみちゃん病も再発しないかもしれない」

「その…ゆみちゃん病って…なによ」

「ごめんなさい」

「それだけ…ずっとわたしのことだったんだね」

(知っていたら知っていたで…ストーカーとか思ってしまったのかなぁ
 おさむくんに対する気持ちが…それまでだったのも
 否定出来ないから はぁ)

「ごめんなさい さっさと忘れてしまっていたら…よかったんだよね」

(忘れられてしまっていたら…それはそれでさみしい
 わたしも…いやな性格だなぁ はぁ)

「ね おさむくん? 今後もLINEはしていい?」

「あ うん 不倫とかするのじゃなければ…」

「ふ、ふりんって…」

(そういうのが怖いってことなのかな)

「でも、ゆみちゃんに…その気ないでしょ?
 それに…外出歩けないからどっちにしても」

「そうね」

(会いに行っても…恵美子さんいるときはなにもできないし
 外に連れ出さないと…になるね たしかに
 わたし…何考えてるんだろう)

思わず…はっとする優美
隣で寝ている優花や夫の顔を見て…ため息をつく

「そろそろ夜も遅いし…」

「あ…うん おさむくん おやすみ」

「おやすみなさい」

(ゆみちゃんとは…不倫はしたくないし
 当たり障りのない会話だけかな 出来るのは)

そう思いながらパソコンをシャットダウンし
布団に入るおさむだった


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