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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side 優依 8-1

帰り道 恵美子が運転する車の中
辺りはすっかり暗くなってる季節

「ゆいちゃん 今日もありがとね 留守番も」
「ううん 今日は…おさむくんからキーボードとトラックボール買って貰ったから」
「えっ? あの子 そんなことしたの?」
「うん ゆきちゃんのだけじゃなくて…わたしにも」
「そうなのね パソコン ふたりとももてるようになるってことは
 メールのやりとりが?」
「うん 学校忙しくなるから…せめてメールだけでも…と考えて」
「そうなのね あの子 しあわせものだね 考えてくれる人がいるのは」
「お母さんの時は…出来なかったことだけど…わたしは疎遠にならないから…」
「ありがとね それと…今日のゆいちゃん もしかして…昔のゆみちゃんによせてる?」
「やっぱり…昔のお母さんのこと知ってるおばあちゃんにはわかるのね
 うん お母さんがわたしくらいの歳だったころの髪型にしてみたの」
「あの子…どうだった? ゆいちゃんをみて…ゆみちゃん言わなかった?」
「あはは…おばあちゃん やっぱりおさむくんのことわかってるのね」

(親だから…これくらいわかるのかなぁ それとも…おさむくんが
 ゆみちゃん ゆみちゃんいうから?)

「そりゃねぇ ゆみちゃんゆみちゃん言ってるからねぇ あの子…」
「わたしが忘れさせてあげるから…」
「ゆいちゃん…」

複雑な気持ちになる恵美子だった

「あ そろそろつくね」
「おばあちゃん いつも ありがと」
「いえいえ」
「帰りも気をつけてね」

橘家につくと
ゆいは恵美子にお礼を言いながら恵美子の運転する車が出て行くまで
見送ったあとに家に入るのだった

「ただいま」
「あ おねえちゃん おかえり おかあさーん おねえちゃんかえってきたー」
「ゆい おかえり 夕ご飯はわたしが支度してしまったから…」
「あ ありがと うがいと手洗いしてくる」

そう言って洗面所に向かうゆい
うがいなどをすませ…居間に向かうと

「ゆい おさむくんの様子どうだった?」

優美が聞いてくる

(お母さん なんで? 気になるの?)

「どうって…とくになにもないし元気してるよ
 今日も甘やかしていたからいっぱい甘えてきたけど」
「そ、そうなのね あまやかしていたって…ゆいがおさむくんを?」
「そだよ いっぱい膝枕してあげたし…おやつとかもたべさせてあげたし」
「そ、そう…」

(お母さん なんか変?)

「そんなに気になるなら…お母さんが会いに行けばいいのに?」
「えっ?」

優美は娘のそんな言葉にうろたえてしまう

「あとね おさむくんから…早いクリスマスプレゼントというかたちで
 キーボードとトラックボール買って貰うことになった」
「えっ? えっ? 安くないよね ふたつだと」
「1万円ちょっとぐらいになってる 密林に注文したから火曜日には届くみたい」
「なんか…おさむくんにわるいことしちゃったかなぁ」
「ゆきちゃんのも注文していたから…」
「二人分なのね」
「うん わたしのは薄めのピンクのキーボード」
「やっぱり ピンクを選ぶのね」
「一応 わたしに聞いてきたけどピンクにしたの
 あと…マウスの代わりにトラックボール」
「トラックボールってどんなのかわかってないけど
 マウスと違うの?」
「マウスはマウスを動かすよね」
「うん」
「トラックボールはボール部分を親指で動かすから
 トラックボール本体を動かす必要もないから
 疲れなくてよさそうって」
「そうなのね それもおさむくんが?」
「うん 実際におさむくんが使ってるから触らせて貰って
 選んだの」
「なにからなにまで…おさむくんにちゃんとお礼言わなきゃなぁ わたしも」
「あと…USBメモリ貰ってきた」
「どういうこと?」
「パソコン届いたときにブラウザ?とメールソフトいれることになるから
 そのソフトをUSBメモリにいれてくれた」
「そこまでしてくれてるの?」
「いろいろわからないことだらけだし…わたしとしてはありがたかった」
「そだね パソコンの方も…注文はしたから」
「あ ありがとう」

(時間を見て…おさむくんのところに会いに行こうかな 平日にでも)

優美はそう考えているのだった


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