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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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ファーストキス-1


「ただいま」
「ゆきちゃん おかえり なにか元気なそうだけど?」
「うん ちょっとね 学校で」

家に帰って…恵美子に心配され
つい 学校でのことを話す幸子

「そう 生徒会役員に…」

幸子の話を聞いたあとで
恵美子は一言言った

「他に候補が見当たらないなら引き受けるしかないなと
 思ってはいるけど…そうなると忙しくなるから
 おじちゃんの相手も出来なくなる」

幸子の言葉に
なんて言ったらいいのか困り果てる恵美子だったが

「あの子のことは…無理しないでいいからね」
「無理とかじゃなくて…わたしが相手したいから」
「そうなのね」
「わたしもそうだけど…ゆいちゃんも」
「ゆいちゃんもなの」

(ゆいちゃんも忙しくなると優美さんのときと同じく疎遠になって…に
 そしたら…また…あの子…)

ますます、なんて言えばいいのか
困り果てる恵美子

「ゆいちゃんは…お母さんの二の舞には絶対にならないって言うけど
 忙しくなると…どうなるかわからないから」
「ゆいちゃん そこまで…あの子のことを?」

(歳の差とか考えたらダメなのは言うまでもないけど
 あの子のこと…こんなに思ってくれる子いままでいた?)

複雑そうな表情になってしまう恵美子をみて
幸子は

「だから どうすればいいのかわからなくて」
「そう…」
「おばあちゃん ありがと」
「あんまり思い詰めないでね」
「うん とりあえず うがいとかしてランドセルおいて
 ちょっと…おじちゃんのところに行ってくる
 おばあちゃんは…買いものとかは?」
「あ あぁ…夕ご飯の材料 買い出しに行かないと…1時間ぐらい
 留守番できる?」
「うん 1時間ね わかった」
「それじゃ、あとよろしくね」

おばあちゃんとの会話を終えると
洗面所で手洗いとうがいをすませ
2階の自分の部屋にランドセルをおいたあと

「ふぅ…ちょっと、いつもと違う服装してみようかな」

普段は地味な服装しか着ない幸子だが
別に薄めのピンクとか持ってないわけでもなかった

「うん ピンク系にしよう あとヘアバンドつけていこうかな」

着替えをして
おさむの部屋にやってきて

「おじちゃん ただいま おばあちゃん買いもの行った
 1時間はふたりきりだからね」

幸子の声にふりむいて
幸子のすがたをみると…いつもと違う雰囲気の姪に
顔を赤くしてしまうおさむだった

「顔 赤くなってない? わたしの服装見て…そうなってくれたの?」
「うん いつもと違う雰囲気だったし かわいいって…」
「ありがと」

(着替えてよかった)

部屋に入るとおさむの隣に座ると

「ね おじちゃん これから先 学校いそがしくなるかも」
「え?」

幸子の話したことに
驚いて幸子の顔を見るおさむをみながら

「生徒会…」

ぽつりと呟く

「そうなのね それじゃ、構って貰える時間も…」
「うん へっちゃうね」

それを聞いて寂しそうにタイピング

「しかたないね ゆいちゃんもなんでしょ? 生徒会」
「うん」

ますます、寂しくなっているおさむの姿を見て
優しく

「ほら 膝枕してあげるから」

姪のそんな言葉に
そのまま身体を預けるだけだった
膝の上にのってる頭を優しく何度も撫でながら
幸子は話しかける

「ゆいちゃん言ってたよ わたしは、お母さんの二の舞にならないって
 忙しくなっても…疎遠にならないって」

そこでいったん話を止めて
おじの顔を見ながら何度も頭を撫でる

「ね ゆいちゃんは…ゆみちゃんのことを忘れさせるって言ってるから
 そんなに寂しい顔しないでいいよ
 もちろん、わたしだって…ゆいちゃんにまけたくないから
 おじちゃんにとっては…ゆいちゃんの方が好きなんじゃない?
 初恋の面影もあるでしょ?」

そう幸子に言われて
足で…そんなことないってしてみせたが

「おじちゃん自身も気づいてないんだと思うよ?
 でも、それでもいいって…わたしは思うし
 わたしね ゆいちゃんをおじちゃんとあわせようとした日
 絶対、ゆいちゃん好きそうってって直感したけど
 部屋に貼ってあるポスターとかもそうだけど
 根底には…ゆみちゃんがいるからじゃないのかなって
 今は思える そして…その娘のゆいちゃん
 偶然って…こわいよね」

そこまで言って言葉をとめたあと
おさむの顔を両手で挟みながら自分の顔を近づけていく

「わたしの…ファーストキス 受け取って
 おじちゃんにとってもファーストキスなのかもしれないけど
 このまま行くとゆいちゃんにおじちゃんのファーストキスもとられそうだから」

と言いながらくちびるを重ねる幸子に
ただ呆然となるおさむ

(ごめんね ゆいちゃん)

心の中で幸子はゆいに謝った


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