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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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休日の性愛-2


 複雑な気持ちなの。そうつぶやくさおりさんの気持ちは俺にもわかった。俺だって新卒で今まで日本地図で見かける程度の認識でしかなかったこの地方に配属されて丸三年、それなりに知り合いもできたし今の空港支店での人間関係も悪くない。支店長は話の分かるタイプだし、同期には「いろいろ」と恵まれた。去年からは麻衣ちゃんも加わって俺の楽しい射精ライフは彩りと生々しさをさらに増している。そして、なによりも大きいのはしのちゃんとの出会いだ。俺がこの地方に配属され、さおりさんがこの地方を新しい生活の場として選択しなければ、俺としのちゃんがめぐり逢うことはなかったはずだ。
 もちろん支店長や琴美や麻衣ちゃんそれに怡君さんや綾菜ちゃんと別れるのは寂しいし、まあしのちゃんには絶対に言えないけれど琴美を始めとしたせっかくの「オナペット」を失うのはちょっともったいない気持ちもある。でも、それよりもなによりも、いま俺が失いたくない最大の存在は「こいびと」のしのちゃんだ。お互いを必要とし合って、互いに信頼し合って、愛し合って、正直な気持ちも甘えもそして恥ずかしい姿もなにもかもさらけ出せ合える相手。俺にとってしのちゃんは文字どおり唯一無二の存在だ。
 まあそのしのちゃんはいま、天袋に右手を伸ばして奥のほうにある衣装ケースを引っ張り出そうと悪戦苦闘している俺の尻を定規でぺしぺしと叩いているんだけど。

「はーやーくしないと、あたしお菓子食べちゃうもん」

 しのちゃんが妙な節をつけて歌うように言った。

「俺、お菓子の前にしのちゃんのかわいいお尻が食べたいなあ」

「きゃー、へんたいへんたい」

 ぺしぺしぺし。三十センチの定規がしなる。いてて。
 どうにか目処をつけて、ベッドの横にしのちゃんと並んでぺたん、と座り込む。しのちゃんがすんごく真剣な顔をして淹れてくれたコーヒー ―本人は豆挽いたりしているくらいのつもりなんだろうけどそれネスカフェエクセラですから。まあさおりさんのお店のコーヒーほどじゃないにせよネスカフェはうまいけどな― をふうふうと冷ましながらすする。しのちゃんは大好きなQooのオレンジをミニサイズのペットボトルからこきゅ、こきゅ、と飲んでいる。

「つかれたねー」

「しのちゃん何もしてないじゃん」

「ひどーい。あたしいっぱいお手伝いしたもん。それに」

 カーペットの上の定規を拾い上げてひゅんひゅん、と俺の顔の前で振り回す。

「お兄ちゃんのやる気スイッチ入れてあげたし。あーあつかれたー」

 人工的なオレンジの匂いが混じったしのちゃんの息。そう言えばしのちゃん、宿題やってて問題に詰まるとこの定規の先っぽを口に入れる癖があるんだよな。さりげなくしのちゃんの手から定規を奪い、先端の匂いを嗅ぐ。くうう、かすかにだけど、しのちゃんの唾液が乾いた匂いがこびりついているのがわかる。小学2年生の文房具に残る8歳女児の唾液臭。始まる勃起の傾斜速度を熱いネスカフェエクセラで減速させる。
 飲み干したペットボトルを定規の代わりに振りながらしのちゃんが俺に軽くもたれかかってYOASOBIを口ずさむ。俺のすぐそばで、温かな体温を俺に預けて華奢な両足を伸ばしながらやさしく歌う「こいびと」。永遠に続いてほしいとさえ思う、しのちゃんの歌声に包まれたふたりきりの時間と空間。休日 ―木曜日だけど― の、もう厳しい寒さがだいぶ緩み始めたこの季節の午後。この、まったりとした時間の延長線上にあるものは、ちょっと不自然な角度で膝を立ててごまかしているチノパンの盛り上がりだけが知っている。
 しのちゃんの歌声を聞きながら、インスタントなのにしっかりと苦く、そしてどこか甘美なコーヒーを飲み終わると、しのちゃんが

「あたし洗ってきてあげる。お兄ちゃんゆっくりしてて」

と言ってマグカップとペットボトルを持ってキッチンへ歩いていった。その細い後ろ姿を見ながら、そういえばまたちょっと背が伸びたな、と思った。低学年だと一年で五センチは軽く伸びるらしい。少しずつ背が伸び、語彙が増え、考え方もゆっくりとだけれど大人に近づいてゆく。しゃー、と水を流す音とかちゃかちゃ、と食器を洗う音がキッチンから聞こえる。ペドフィリアとしては幼い身体のままでいて欲しいけれど、しのちゃんのすくすくとした成長を見守りたい気持ちもある。しのちゃんの「こいびと」としても保護者としても、どこにいてもどんなときでも、しのちゃんを守り、愛し愛されていたい。
 すたすた、と戻ってきたしのちゃんがにへ、と笑いながら、俺の頭頂部をぺし、と叩いた。

「なにすんだよー」

「だって、変な顔してるんだもん」

 きゃははー、と笑うしのちゃんを羽交い締めにする。背が伸びたとて所詮はまだ8歳のちっちゃな幼女だ。軽々と抱き上げてベッドにふたりで転がり込む。大げさにばたばたと動かしている手足を俺の手足で押さえつけながら、くすぐったそうに笑うしのちゃんの唇を塞ぐ。オレンジのQooがほとんど残っていない、いつものしのちゃんの唾液の甘い味。重ねた唇の間から漏れる、しのちゃんの小2女児の息臭。ばたばたを止めておとなしくなったしのちゃんの身体を抱きしめ、あおむけになった俺の身体の上にしのちゃんを横たわらせるようにしてさらに強く抱きしめる。しのちゃんの両手が俺の両肩をぎゅ、と掴むように抱く。

「お兄ちゃぁん……」


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