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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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匂い立つ色香-1





八月も半ば。

研修が終わってからの加奈子の色香は、さらに増したようだった。
いつもと服装が変わったとか、そういうことはない。
だが真面目な彼女の今までの距離感と異なって、男性に限らず、女性からもさらに接しやすくなったという声を聞く。
元々コミュニケーション能力が高かった彼女の変化に、理央は内心穏やかでなかった。
子供がいるから飲み会などに行くことはなくても、接しやすくなった彼女に話しかける男性も増えた。

「むぅ……」

口を尖らせて、子供っぽく思わず呟きが零れる。

「どうしたの?」

昼休憩中、ウィンナーの挟まったパンを齧りながら、パソコンの画面と睨めっこをしていた加奈子が声をかけた。

「コーヒー飲みながら、すごい顔してるけど。疲れてる?」

加奈子が心配そうに聞く。
自分のことで悩んでいるとは、加奈子は夢にも思っていないだろう。
実際、お互いの関係は良好だ。
佳織との一件があってから、恥ずかしがりながらも以前より心を開いてくれるようになった。

「欲求不満、ですかね」

だが、理央は加奈子の顔も見ずに、あからさまに不満を漏らした。しかもここは職場なのに。
職場でお互いの関係を知っているのは、加奈子のいとこの佐久間亨のみだ。
他人行儀にそんなことを言いつつ、あからさまに不満な態度を示していたら、自分のことを言われていると加奈子だって気づく。

「……声、かけないようにする。ごめんなさい」

加奈子は優しいから、そんな風に言う
こんなにも曖昧なかたちで不満を表したのは付き合い出してから初めてだった。


(僕、最悪じゃん……)


ーーそんな風に思った時だった。

「お食事中……すみません。これ、あの……良かったら」

「ん……?」

加奈子が話しかけられ、右側を振り向く。
理央もその声の方向に目を向けた。
波多野和臣(はたのかずおみ)という、理央より三歳ほど年下の社員だった。
加奈子が手渡されているものは、和臣がコンビニかどこかで買ったのだろう、ネットショッピング用のギフトカードだった。

「ん?何で……?」

椅子をぐるっと回して、和臣の方に体を向けると、戸惑ったように聞く。

「昨日、誕生日だったんですよね……?給湯室で話されてるの聞いちゃって。僕、色々ご迷惑もかけましたし……。せめてのものお詫びというか。
何渡していいかわかんなくて、金額分かるし、ちょっといやらしいかもしれないですけど。すぐ使えるものが一番かなと」

「ええっ。ありがとう。あたしだけじゃなくて息子にも使えるし。素直に嬉しいわよね、こういうの」

ふふっと笑って、加奈子は喜んだ表情を見せた。

「お詫びじゃなくてプレゼントとして受け取ります。ありがと」

理央はその表情を見て、さらには、昨日が加奈子の誕生日だったことをこんな場面で知ってしまいーー
自分の先の言動と、態度に余計腹が立った。


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