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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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秘密の社員研修C-1





ふと、加奈子が目を覚ますと、ぼんやりとした意識の中で理央の腕に抱き抱えられていた。
意識がうっすら覚醒してくると、その薄暗い部屋は、いつもと異なる、淫靡な匂いのする空間だということがわかる。
ひんやりとした室内だったが、いつの間にか布団がかけられていたらしく、目の前の理央は安心しきってすー、すー、と寝息を立てている。

スマートフォンをリビングに置いてきてしまった。
今が何時かもわからない。
そっと理央の腕をよけて、起き上がると枕元に自分の着ていた服とメガネが丁寧に置かれている。
佳織が畳んでくれたのだろう。
理央が射精したのち、セックスと、出張の疲れもあって二人はそのまま眠ってしまったらしい。

加奈子は服を身につけ、メガネをかけると用を足すためにトイレへと向かう。
薄暗い廊下の先にあるリビングの引き戸からはほんのり明かりが漏れていた。
そこに佳織はいるのだろう。
用を足したのち洗面台の前に立って、佳織から貰った使い捨ての歯ブラシで歯を磨く。
アルコールのせいもあり、喉がカラカラだったから、水でも貰おうと引き戸を静かに開けた。

明かりがついていたが、目の前のソファーの上には佳織がひざ掛けをかけて丸まって眠っていた。

起こさないように、テーブルの上にある自分が使ったであろうグラスと、スマートフォンを取ろうと、そっと近寄った。
時刻は夜中の三時だった。結構眠っていたらしい。

加奈子はしゃがんで、横向きになって眠る佳織の顔をじっと見る。
もちもちとした素肌。ぷるぷるとした果実のような唇。
メイクが落とされているにもかかわらず、しっかりと眉毛が生え、濃い長いまつ毛は、目を閉じているからよりはっきりとわかる。
彼女の顔は、素であってもかなり整っているのだ。

いけないとどこかで思いつつ、加奈子は手を伸ばして、右手の中指の第一関節あたりでその唇をなぞった。
緊張して、彼女のその寝顔を神秘的なものだと感じて、手が震えている。
理央が欲して止まなかったその体と、自分も交わったのだ。
そう、改めて実感する。

「ん……」

もぞもぞと佳織の体が動いて、口元に寄せた指を優しく触れられる。

「……悠斗くん……?」

佳織が付き合っている男性と勘違いしたのだろうか、佳織は名前を呟くと、うっすらと目を開けた。
加奈子の心臓は、バクバクと音がうるさくなっていく。
おそらく「悠斗くん」以外、誰も見たことがないのではないかという、無防備な表情を見てしまった気がした。
加奈子の指に触れる佳織の指が強くなり、さらには中指に唇が押し当てられた。
その時の優しい表情に、どきんと胸が高鳴る。

「ん、……中村……さん……?」

唇を押し当てたまま、加奈子の名前を呼ぶ。

「ど、したの……?」

指を軽く握り、意識があまり覚醒しないまま、佳織は問いかける。


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