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医師テレスポロス
【ファンタジー 官能小説】

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医師テレスポロス-2



「先生、準備ができました」マナが入ってくる。
マナはこの城の姫の侍女。だが、姫は中等学校に通い、昼間は時間があった。それで、医者見習いとして、私の研究の助手もさせていた。
マナも医者の知識を望んでいたので、エリ卿も簡単に許可を出した。
作業台に行くと、そこにはすでに一匹の猿が仰向けに手足を広げて固定されていた。麻酔もかけてある。
こういう有能な助手は苦労がなくていい。
気分の良い私は「では、解剖をしてみるか」任せてやる。
「いいんですか」マナの顔が紅潮した。こういうときの顔はかわいい。
私は両手を広げた。≪ほら、飛び込んで来ていいのだよ≫
有能な助手はきちんと抱きついてきて、喜びを返してくれる。
「ではエプロンをしなさい」
私は猿の前に座って待っていた。
助手はエプロンをつけると、私の開いた膝の間に尻をはめ込んで座る。私はエプロンの中に手を入れると腹に回した。
「お前はまず何から切り離したい」
助手は猿の陰茎に触る。
「よしよし、よくできた」私は助手の股間に手を滑らせた。
私に触られながら、マナは猿の睾丸をつまんでいた。
「では始めなさい。ただし切除は美しく行うのだよ」
「はい」
間違えてもらいたくないのは、これは真面目な研修だ。ただしこの段階はマナの勉強の時間なのだ。
私は関係ないので、もっぱら娯楽に専念する。助手の全身を触って楽しんだ。
その合間に、質問には答えてやる。
切り開き切除する興奮なのか、私のテクニックのせいか、マナの下半身がどんどん濡れてくる
その中へ私の指が入り、かきまわす。
固くした乳首を軽く引っ掻いてやる。すると体をかすかに震わせ「先生、手元が狂ってしまいます」
「このぐらいのことで軟弱なやつめ。力を入れすぎだ。こんなことならもう解剖はさせてやれないぞ」
マナは私のことを好きで触らせているのではない。この子の恋人は執事長のバトという男だ。
だが、助手にはどんなものにも対価が必要なのだと教えているのだ。

有能な助手はどんどんと切り分けっていった。切り口も美しい。
助手が切り分け勉強した後。私はそれらを逆に縫い合わせ、まとめていく。
私の腕で、肉体は見た目、元のようになるが、元のように動き出すことはなかった。
下等な生物の中には、二つに切っても二つで生きる生物もいる。死んだように何年もすごすものもいる。
生きるとは何か、肉体と、物理的な心とは何か。それを追い求めてきた。
だがこれは人間の医術では無理なことはわかっている。
私は普通の医者とは少し違う。いわゆる魔術に長けた医者なのだ。
そこで魔を呼び出して蘇生を試みていた。
魔とはいわゆる悪魔ではない。
魔女は肉体から意識を切り離し、意識体として空を飛ぶ。 魔とはその意識体に近い存在なのだ。
神が何も教えてくれないなら、体のことは人に聞く、意識体のことは魔に聞けばいい。
数年前のこと、魔を召喚し、縫合した動物の蘇生実験で、足が動いた時には狂気して喜んだ。
次の段階だと意気込んだ。
しかしその後の何度かの失敗で、トリックが見つかった。
心が死に、体を切り刻んでも、その肉がすぐに死ぬわけではない。
今までは急ぎ過ぎていた。その生きた細胞の部分を魔が裏から操作していたのだ。
これでは生き返ったことにはならないのだ。生き続けていただけだ。
死んだ細胞は生き返らないが、ひとつでも生きた、または休止した細胞があればいい、それを元に体は作れる。
そこに元の意識が戻れば、『生き返る』こととなるのだろう。
ただ、生きた細胞の総量が減ると記憶は消え、意識は機能を縮小して、消えていく。心を想像するだけの力もない。
死者と呼ばれるものの意識体はどこへ行くのかが問題だった。蒸発するのか、魔のように残るのか。
『魔を使って、細胞を増殖させ、死んだものと入れ替える』ことに、テーマは変わっていった。 意識体についてはもっと時間が必要だ。
生きているうちに完成するのか。それが心配で、寿命を延ばすことにも研究を進めていった。それは、若返りたいというエリ卿を使った。
今、行っているのはエリ卿の中の年老い疲れた血を、若いものと交換することだ。
そのために子どもの体をつないだ。それは一定の効果があるように思えた。
縫い合わせた体にも若い血を流してやれば効果があがるかもしれない。
「今度、人間を調べてみたくないか」マナの首から匂う香りをかいだ。
「いいんですか」思わずマナが振り向いて、メスに切られそうになる。
「おいおい、気を付けてくれ」これでまたペナルティーだ。次の時も、マナにさわってやれる。
「二人で服を脱いで探り合おう、それからセックスというものを経験してみるのだ」
助手に落胆の色が見える。
「その後であなたを解剖していいのですか?」
「すまん。馬鹿なことを言った」私は助手の下から滑り出て離れた。
「おまえは続けなさい」
この動揺を知られてしまっただろうか。股のものはすっかり萎えてしまっていた。


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